2011年09月27日

◆巴里だより 土曜日、踏んだり蹴ったり

岩本 宏紀(在仏)

9月24日土曜日、18時半ころパリ市内(5区 Quai Saint Bernard)をオランダナンバーのくるまで走行中)右後ろからバタバタという音が聞こえてきた。

大型バイクの音と思ったが、スクーターに乗ったひとや通行人が私のクルマを指差すのでパンクだとわかった。
歩道に停めて降りて見ると、右後ろのタイヤが完全にぺったんこ。

トランクからスペアタイヤを取り出そうとしていると、黄色い蛍光塗料つきチョッキを着た、工事人らしき男性が寄ってきて、手伝いましょうと言う。

今のくるまにはスペアタイヤは無く、代わりにコンプレッサーと白い液体糊でパンクを直す。彼はこのやり方をよく知っているというが、ぼくは初めてだったので申し出はありがたかった。

家内とゆめ(7か月の子犬)はくるまに乗っていたらこの男性が、ジャッキで持ち上げたのでくるまのバランスが悪いから降りてくださいと言った。

なんとなく怪しいと感じていた彼女はハンドバッグを握りしめ、ゆめを抱いて車外に出た。ぼくがジャッキを操作しているとき、男はさらに、自分の代わりに液体糊のボトルを持っているよう家内に頼んだ。

家内は用心のためハンドバックを後部座席の足元に置き、そのうえにぼくのセーターを被せて、修理中のタイヤのところに来た。。

ほぼ修理が終わったころ、これは応急措置なのでガレージでしっかり治してもらったほうがよいと言い残し、男は立ち去った。

パンクの穴が大きいのか、コンプレッサーを何分動かしてもタイヤの空気圧は上がらない。

そして家内がハンドバッグを取り出して中を見たところ、財布と携帯電話が無くなっていた。

一体いつ、誰が。 狐につままれた感じだった。考えられる筋書きはこうだ。

3人以上のグループで、一人がパンクさせ。2番目が修理を手伝い。3番目が盗む。

現金もクレジットカードも携帯電話もないぼくはどうしたか。

警察が通りかかるのをひたすら待つころと30分以上。やっと来たパトカーを止め、婦人警官2名にオランダのレンタカー会社の24時間サービスに電話してほしいとお願いしたが、外国には電話できないと断られた。代わりに修理のトラックを呼ンで切れると言う。

さらに待つこと30分。トラックがやって来て、くるまと我々を遅くまでやっている修理屋に連れて行ってくれた。
そこがオランダの24時間サービスに連絡を取りどうするか指示を受けた。。

タイヤを見るとナイフで切り裂かれており、修理不能。しかし代わりのタイヤは月曜にしか用意できない。結局くるまは修理屋に残し、月曜日にタイヤ交換となった。

夜9時半、24時間サービスが契約しているタクシーが迎えに来て、我々をパリ郊外の私のアパートに連れていってくれた。

アパートの電話でクレジットカードの停止手続きを終えたあと、深夜零時を過ぎ地元の警察署に行って被害届。

結局寝たのは午前3時。長い、長い土曜日だった。

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