渡部 亮次郎
北朝鮮からソウルに攻め入って捕まった兵士と面会したことがある。他の仲間とともに韓国大統領朴 正煕を殺害すべく、西の海から韓国に上陸し、夜陰に乗じて、大統領の住む青瓦台(大統領官邸)に襲撃を掛けようとして失敗。他の仲間は戦死したが、彼だけが捕虜となってしまった。
「死ぬほど苦しい訓練に耐えた末の襲撃だったので、行軍はまるで楽だった」という。
昨今はこうした襲撃事件は無くなった。そのかわり北側から繰り抜いてソウルに抜けるトンネルがまだ何本か発見されずに存在するのでは無いか、と疑う向きがある。
既に3本か4本を発見されているが、何しろ出口がソウル市内のビルの地下につながっていたりすれば発見は困難になる。
そのトンネルを通って沢山の北朝鮮人がソウル市内でゆっくり買い物をして平壌に戻ってゆくと想像する人がいる。だとすれば韓国人を装う北朝鮮人がソウルにうろうろしていないとは誰も保障はできない。
最近は脱北者を装ってきた暗殺者が捕まったりしている。何しろ北といい、南とはいうが、根っこは同じ民族。区別のつくわけがない。
冒頭の人物の話だと、ここはソウル郊外の山だと思って這い上がったら驚いた。午前4時だというのに街には浩々と街灯が点っている。「しまった、東京へ来てしまった」と隊長が呟いた。
北朝鮮の教育では、南朝鮮はアメリカ帝国主義の犠牲になって食うや食わずの暮らし。街灯など点灯しているはずはないのだ。だから東京に来てしまったというのも無理はない。
昔読んだ「北朝鮮対日謀略白書」(恵谷 浩著 小学館)によると、北朝鮮の日本侵入は、政府がどんなに防ごうにも、彼らは平気の平左、何事も無いように、それこそ日常茶飯事のように行なわれているのだそうだ。
そうやって入ってきた北朝鮮人が韓国人を装い、民主党を支持すれば、間もなく参政権を得られる、と聞かされれば、民主党国会議員に献金したくなるのは当然でしょう。菅さんや野田さん、はっきりして下さい。
2011・10・7