2006年09月16日

<巴里オヤジの健康術>「間違いだらけのダイエット」

             岩本宏紀(在仏邦人)

巴里で3ヶ月ごとに発行されている雑誌Bisou Famille (ビス・ファミーユ)に投稿する文章をお送りします。今回はダイエットがテーマです。
ご意見、ご感想は hiroki.iwamoto@wanadoo.fr あてにお願いいたします。
ビズ・ファミーユは こちらをクリックすると読むことができます。http://bisoupfj.club.fr/index.html
◆体重ではなく体脂肪率を
肥満とは体重に比べて脂肪が多すぎる状態をいう。日本人の場合、男25%以上、女30%以上がそうだ。体重はどうでもよい。スポーツ選手を見てみるといい。170cm 70Kgの体型は珍しくないが、決して肥満体とは言われない。ほとんどが筋肉で脂肪は10%以下だからである。自転車の選手は女でも7%、男だともっと低い。

◆食事を減らすだけ?
日本では病的に痩せたお嬢さんをよく見かけるようになった。肥っているよりは病気になる率は低いが、毎日を元気に暮らせるとはとても思えない。「肥り過ぎたので痩せたい」これが一般に言うダイエット。手っ取り早い方法として食事を減らすだろう。慌しい朝の食事を抜く。甘いものを我慢する。水分も減らす。もちろん油っこいものは避ける。けれどもそれ以外はなにも変えない。運動量はそのまま。するとどうなるか。

◆筋肉を減らしてしまうダイエット
まず水分が減る。次に筋肉が減る。なぜか。脳の栄養は糖分だ。血液のなかの糖分が脳に送られている。しかし甘いものを摂らなくなったのでこれが不足する。そこで脳は「筋肉を分解して糖分に変え、脳に送ってくれ」と指示する。脳が栄養失調になっては大変だ。筋肉は削られてどんどん細くなり、ついにはお尻の筋肉が衰え、その結果内股で歩くようになる。こうなると重症だ。

◆20分以下の運動では脂肪は燃えない
体重計に乗ると確かに軽くなっているので「あたしのダイエット、成功!」と安心してしまう。しかし減らしたい脂肪はそのまま残っている。
なぜ脂肪が減らないのか。それは運動開始後20分は、血液のなかの糖分だけがエネルギーとして使われるからだ。20分を経過すると初めて「脂肪を燃やしてエネルギーにせよ」という指示が発せられる。運動をしないひとは脂肪に変化はない。
運動をしても油断はできない。15分激しく運いて汗をかき、冷えたビールで腹一杯の食事の後そのまま夢の旅路、というのは最悪のパターンだ。これでは糖分が消費されただけで、脂肪はそのまま。さらにしっかり摂った栄養が脂肪
となって蓄えられる。

◆散歩は 30分 2.4Km以上のスピードで
ではどうすればいいのか。続けて20分以上運動すればよい。ただし散歩の場合、のろのろでは効果はない。1分80メートル以上のスピード、つまり30分2.4Km以上で歩こう。厚労省がおもしろい提案をしているので紹介したい。
下記の運動を一週間23単位以上行うと、糖尿病、高血圧などの生活習慣病を予防できると薦めている。

歩き     20分 軽い筋肉トレーニング  20分
自転車    15分 ゴルフ         15分
子供と遊ぶ  15分 軽いジョギング     10分
階段昇り降り 10分 ランニング      7−8分
水泳         7−8分
例:週1回のゴルフ + 毎日の軽い筋肉トレーニング = 23単位

モデル事務所の社長曰く「痩せすぎの女性は肌に艶がなく、モデルとしては使えません」。お嬢さん、食事を極端に減らすだけのダイエットは、もうやめましょう。20分以上の運動が伴わなければ、筋肉だけが細くなって肝心の脂肪はずっと残りますよ。
(岩本氏は、フランス法人体脂肪計メーカーの「タニタ・フランス」会社の社長)


下記に<巴里オヤジの健康術>の反響編

○1分間に電信柱4本 ・・・東京の男性

その通りです。但しウオーキングに関しては現在は、60分を3回ー6回に分けて行う方法も脂肪燃焼に効果があると報告されています。要するに時間が有るとき歩きなさい、ということです。当初は15分まではグリコーゲン(糖質)が身体を動かして、15分以上経過して初めて脂肪が燃えると勉強しました。

フランスの電信柱の間隔は何メーターですか? 日本の柱は20mなので指導
しやすいです。「1分間に電信柱4本歩きなさい。」と。慣れてきたら5本と延ばすと良いでしょう。この所雨ばかりで歩けなくイライラしている、15,000歩叔父さんでした。

(岩本:巴里は下水道のトンネルに電線も設置してあるため、電信柱はありません。
代わりに街灯がたくさん立っており、夜でも痴漢が出にくい環境です。街灯の間隔が一定かどうか調べてみますね。)

○大股ですっきり爽やか 。。。。東北の女性

現在40代半ばの私は20代の後半から、早朝の一時間のウォーキングを実践しています。コースも決め、サッサと大股で歩くと身も心もすっきりと爽やかになります。今ではすっかり生活の一部になり、雨などで歩けない日は寂しい感じです。
 私がウォーキングを始めたのは、痩せたいからではなく、単に運動不足解消が目的で健康のためでした。ウォーキングの健康効果はいろいろな雑誌やテレビなどでも皆様ご承知の通りです。「やろう!」という意志一つでいつからでも始められます。
痩せたい、健康になりたい、美しくなりたい・・という方はぜひ明日からウォーキングにトライして下さい。きっとハマリますよ。

それにしても写真のパリジェンヌのお姿は素敵ですね。
うっとりいたしました。男性じゃなくても後ろからついて行きたくなりそうですね。

(岩本:「泣いているのか 笑っているのか 後ろ姿の素敵なあなた」
という歌を思い出しませんでしたか。街中で見つけた髪のきれいな女性に振り返ってもらう、エメロンシャンプーの数十年前のテレビコマーシャルで流れた曲です。)

○足を曲げるな 。。。。巴里の女性
日本で日本語を教えていたとき、ブラジルの日系青年に「日本人をどう思うか」という質問をしたら、「足が曲がっている」という答えでした。そういう意味の質問ではなかっただけにびっくり。外国人の目にまず映るのは姿勢や歩き方なのですね。
確かにパリジェンヌの歩く姿はすてきです。avoir de l'allure は褒め言葉ですが、
(岩本:辞書によると「気品がある。堂々としている。格好がいい」)日本語になると微妙に意味が逃げて行くような気がします。
 今の日本女性はもう着物を着ないのに、どうして内股でちょこちょこ歩くのか
不思議だったのですが、無理なダイエットのせいでしょうか?どうして日本人は歩き方が変なのか? 何度もフランス人に質問されて 困ります。
「足を曲げて歩くな!」
 以前からパリにいる日本女性の姿勢がとても気になっているので、海外に出る人はまず歩き方を学んでから、と真剣に考えている私ですが、3年前からダンスをしていないので、自分も内股になっているかも?
(岩本:観音高校1年の体育の授業で秋山先生が歩き方を指導してくれました。ポイントはひかがみを伸ばすことでした。)
 
○Inner Muscle が流行 。。。。東京の女性
今の日本ではインナーマッスルを鍛える事が流行ってる様です。筋肉には内側と外側と2種類あります。マシーンとかジムではその外側の筋肉しか鍛えられず内側の筋肉は鍛えられません。
 姿勢とか身体のラインとか内臓を支えるとかそういった基盤を担うのがインナーマッスルです。
 その1連にヨガのブームもあるのですね。私も週1回ですがヨガをしています。
始めて1年ですがまだ身体が硬いです。
(岩本:さすがに日本は進んでいますね。インナーマッスルという言葉、初めて聞きました。ヨガでこの筋肉を鍛え、きれいな身体のラインを保とうということですね。)
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