2006年08月29日

關市長、これで「幕」でっか?

       <日本一メルマガ・頂門の一針に掲載 >      
    
                  城北三郎

同和行政の連続不祥事で揺れ続けてきた大阪市は、8月29日異例の職員109人の大量処分で、同問題になんとか決着を付けようとしたが、關淳一市長の思惑通り問屋が下ろすだろうか。

処分は、一見すれば大阪市政始まって以来の大量処分であり、担当局・元健康福祉局長の諭旨免職、同局関連の局長級2人の停職処分、關市長自らの50%減給処分などが組み込まれたことから、過去に例がない分、厳しいものに映るといえないことも無い。

だがこの問題は、昨秋から始まった造園関連の汚職事件、飛鳥会事件、そして旧芦原病院問題など、溜りに溜まった市の同和行政が、行く先々で見るも耐えられないドロドロした汚点を次々と市民の前に暴露させながら、自浄能力を発揮できないまま、結局市組織全体が關市長の下す“処分”で、苦し紛れの幕引きにしようとしている姿が、少なくとも市民の目には透けてくる。

帰する所、明らかに庁内における長年の「慣習」を盾に、市民監視の埒外の蜜室の中で、不正と自認しつつも、職員同士の相互監視も、自省も、抑制も作動させないまま、むしろ「同和行政だけは、不正も許される」という職員組織全体の確信意識が、公然と稼動していたことは否めない。
開いた口が塞がらないのは、諭旨免職となった元局長は、自分の個人銀行口座を経由して銀行からの融資を病院に流していた事実があることも一例だ。

それに常識はずれの類似の行為を許認していたのが、こともあろうか当時の担当局長や助役を務めていた關市長自身だったという事実も、議会などで明らかになっていることはご存知の通り。

捜査当局は当然内偵した。しかし、これらが不正運営であることは間違いないという認識を示しながらも、個人の懐を暖めた形跡が今のところ確認出来ないとして、立件をしない方針を決めている。

ならば、同和行政に対して市組織ぐるみで不正流用した巨額な税金の使途の責任を、關市長が今回行った大規模職員処分の形のみで、この「暗部抹消」を完遂させるという自信があるのか、まして同和行政に投入してきた巨額の市税無駄使いにたいする収まり様もない市民の怒りを、どう納得させるのだろうか。

ある担当者がこう述懐する。<「差別するのか!」の罵声に身を竦め、ただひたすら悪慣習に身を委ねてきたのが実情で、その裏表に見え隠れする同和の執念を自分ひとりで断ち切ることなど、出来るものではなかった。言語に絶する環境下では、ただひたすらそれに従順であることこそが、わが身分と家族を守ることだった。それが事実です。>

その上で、<この制度的不条理と不正融資問題を、この機に根絶しなければ、永遠に機会を失うでしょう。>ともいっている。


こうした中、同和行政の先頭にたったこともある關市長に対して、給与の減額だけでお茶を濁すのは納得出来ないとして、自らの政治責任を明確にして辞任すべきだという、議会会派や市民団体の声が再び高まってきている。事実議会会派によっては、29日夜幹部会を急遽開き、關市長の責任追及の進め方を協議している。

關市長!これで「幕」でっか?大阪市民の複雑な思いは、このままでは終わりそうにない。  
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