2006年06月29日

東大阪市長選の盛り上がらないわけ

          ジャーナリスト 仲村一生

現職に元職、新人が挑む東大阪市長選挙は、7月2日の投票日に向けて選挙戦が展開されている。

同選挙戦は、現職の松見正宣候補(63)が、「市政改革の流れを止めてはならない」と松見市政の継続を訴えているのに対し、元職・長尾淳三候補(54)が、「無駄遣いを許さない清潔・公正な市政を取り戻そう」と市政奪還を強調していることから、流れとしては市政運営の「継続か奪還」が争点になっている恰好だ。
勿論、新人西野茂候補(62)の動きは侮れないものの、実際は現職の松見候補が推薦を受けている自民・公明両党の中央の与党態勢に、元職・長尾候補が推薦を受けている野党・共産党が対決するという中央の与野党構図も加味していることから、事実上両者の一騎打ちになっているともいえそうだ。

そうだとすれば、松見市政運営の「継続か奪還」や、中央与党政治の是非の視点も加わって地元2分する程の過熱選挙になっている筈だが、どうやらそうではないと地元政党関係者らはいっている。

その地元政党関係者らによると、そのひとつは、現職の松見候補を推薦している自公のうち、公明党が前回行った府議会や府下市町村の議員を総動員するなどの強力な支援態勢を今回は控えていることを指摘する。

なぜそうなったのか。1期目の市政運営の中で松見市長と市会与党公明の間の意思疎通が著しく欠け、市政運営に疑義を抱くに到っていたこと。その上に松見市長が与党公明党に何らの相談もなく、自民党に入党し自民党員になっていたことが明らかになったことで、与党軽視に繋がるとして公明側の強い反発と不信感を招いている。それらのことが背景になっていると地元政党関係者らは説明する。

このため現職応援には、新人西野候補陣営と分裂した自民党勢力と、地元だけに限られた公明組織の支援となっているため、選挙戦を取り巻く機運の盛り上がりは前回に比して極端に低くなっていると、同関係者は述べている。

一方、市政の奪還を呼びかけている元職・長尾陣営についても、前職時代の市政運営の低迷の実績を払拭されていないことなどから、長尾陣営自体が選挙機運を一気に盛り上げるバネになり得てないため、事態は低迷したままだと指摘する向きが強い。

こうしたことから、限られた時間の中での戦いとなってきた東大阪市長選挙は、詰るところどれだけ候補者の主張が無党派層に支持され、その結果どう投票率アップに結びついていくか、その一点に絞られてきたようだ。
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