2006年04月12日

「ディスチャージナース」の役割<その2>

            寺内孝子

前回は「ディスチャージナースって何?」についてお話しました。ではその具体的内容について、これから数回にわたり紹介したいと思います。
 
患者様は何らかの病気や怪我で入院されます。入院は人生の中のほんの一部の事にすぎません。いずれは退院というという経過をたどります。しかし、病気や怪我によって何らかの障害を生じ、退院にも影響を与えることがあります。
 
例えば、「今までよりも筋力が低下してできていたことができなくなった」や「医療的な処置をしながら生活を送らなければならなくなった」などがあります。
 入院したことで筋力が低下し、今まで1人で生活できていたのにできない、誰かに助けてもらわないと暮らせないという事が生じてくることがあります。最近は1人暮らしの方も増えています。また、子供がいても世話になりたくないという思いや、働いていて面倒をみてもらうことができないという方もいらっしゃいます。

ではそのような方が「どうしたら家で暮らせるのか」と悩んでらっしゃる時、相談にのるのが私達の役割となります。このような方には「自宅で1人で暮らすにはどうしたらいいか」をまず考えます。1人でできない部分を誰かにしてもらえないかと考えるのです。

例えば、「買い物にいけない」「食事の支度ができない」「1人でお風呂に入れない」「トイレに段差があって使用できない」などがあります。それには介護保険を利用する事ができます。
 
これらの問題に対しては買い物や掃除をしてもらったり、お風呂に入る介助をしてくれるヘルパーの方に協力を得ます。またトイレまでいかなくても生活できるようポータブルトイレの購入や起き上がりやすい介護ベッドのレンタルが必要となりますがそのためには介護保険を利用します。

私達は介護保険を利用できるようにその説明やケアマネージャーを紹介します。よりその人らしく生活できるようケアマネージャーと連携をとりその人にとって一番よい方法がとれるよう援助していきます。また、どうしても1人で生活することが難しい場合には療養型の病院や施設を紹介することもあります。

次回は、医療的な処置をもったまま退院される患者様についての援助方法について紹介していきたいと思います。
(大阪厚生年金病院 主任看護師)
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