渡部亮次郎
先輩は20代後半、独身だったが、呑み屋の超美人かあさんの、今で言えばセフレ。真昼間からかあさんの部屋に蚊帳を吊って展開。先輩のものは通常兵器ではあったが連発が利いた。
なんと蚊帳の周りをおとうさんが唸り声を上げながらぐるぐる回っている。唸ってはいるが蚊帳の中へ襲ってはこれない。おとうさんはチャタレイだったのである。
自民党の中川昭一政調会長が核保有議論の必要性を重ねて発言していることについて自民党の二階俊博国会対策委員長は5日のNHKの番組で「非核三原則を歴代内閣が言い続け、ようやく日本は好戦的な国ではないと理解された。これは大変な積み重ねだ」と強調した。(Asahi Com 2006年11月02日21時51分)
憲法第9条で戦争放棄を謳い、非核3原則を国是などと言う訳の分らない文句で縛っているうちに、自分自身が分らなくなったのか、これでは日本と言う国家がもはや「不能おとうさん」になっていると宣言しているようなものだ。
嘗て夏目雅子が映画で「舐めるんじゃねえぜ」とのたまわったように、日本だって常にそういってなければ、冒頭のおとうさんのようになってしまう。日本は温和しいが、不能ではない、一旦ことがあれば剥く牙はあるんだ、舐めるんじゃねえぜ、と常に見せておかなければならない。科白の背後には匕首という武力があったから吐けた。
酔っ払いの中川さんだが頭脳は素晴らしくいい。何も核武装を決議しようというのじゃない、持つことがいいか、無理か、不都合か、議論をすることが即ち周囲に対する抑止力になる。1銭もかからない核抑止力。近来これほど鋭い頭脳を知らない。
只の酔っ払いではなかった。親父を超えた政治家第2号だ。だからさすがの石原慎太郎都知事も産経新聞の連載コラム「日本よ」で中川発言を高く評価した。
「さらに強盗国家の北朝鮮までが核兵器の開発を提言着手している現実に、日本が自力で何処までどう対処すべきかを論じることそのものを非難すると言う神経は亡国的売国的とすらいえるだろう」
「中川の発言は当然のこととして、中国の北朝鮮の核保有に関しての姿勢を大きく規制した、今後も深い影響を与えるだろう」
「発言は平和と言う1つの現実を形成していくために、現に強いインパクト(衝撃)をもたらしているということを、平和を願う者たちこそ知るべきなのだ」(11月6日付)。
私から見ると、以下のようなざわめきは、実に情けない阿呆の呟きにしか聞こえない。北朝鮮よ、中国よ、韓国よ、日本を舐めてくださいと土下座しているようなものだ。
<「核論議」、自民内部に批判 派閥総会で相次ぐ
11月2日の自民党各派閥の総会などで「政調会長という立場で、核保有について発言すべきではない」といった批判が相次いだ。中川秀直幹事長も記者団に「政調会長は民主主義のあり方として個人的議論まで封印するのはおかしいと言っている。そろそろその真意も周知されたのではないか」と語り、発言を控えるよう暗に求めた。
谷垣禎一前財務相は谷垣派総会で「日本が核保有しないのは多面的、合理的な根拠がある。原子力の平和利用というエネルギー安全保障とも深く結びついており、こういった問題を意識しないで『議論する』というのは幅が狭すぎる」と批判。
高村正彦元外相も派閥総会で「国際社会にそんな(核を保有する)実態はないとのメッセージを発することが大事だ」と語った。町村派総会でも「核不拡散条約(NPT)を脱退しないといけなくなる。そういうことも含めて日本は核を持たないのだから、議論しないようにしよう」といった声が相次いだ。
中川政調会長は伊吹派総会で「毎日お騒がせをしているが、日本のためがんばっていきたい」と語ったが、核問題に直接は触れなかった。 >(Asahi Com 2006年11月02日21時51分)
<二階氏自制求める
自民党の二階俊博国会対策委員長は5日のNHKの番組で、核保有論議について、「誤解を招きかねない発言を責任ある立場の方々が何回もやると、やがて任命権者の責任も問われかねない。発言を慎むべきだ」と語り、自制を求めた。
この問題で野党側は、麻生氏の罷免や予算委員会での集中審議を求めており、二階氏としてはこれ以上波紋が広がるのを防ぐ狙いがある。
二階氏は「非核三原則を歴代内閣が言い続け、ようやく日本は好戦的な国ではないと理解された。これは大変な積み重ねだ」と強調。番組終了後も記者団に、「言論の自由だから何を言ってもよい、というわけではない」と語った。
この日の番組では、民主党の高木義明国対委員長が「まさに閣内不統一であり、予算委員会できっちりと明らかにしたい」と語り、衆院予算委での質疑を要求。共産、社民両党も同調した。 (Asahi Com 2006年11月05日16時40分
民主党の幹部連中の発言も以下に似て阿呆らしく腹立たしいから略す。
<共産委員長、外相らの罷免要求 核発言「言語道断」
共産党の志位委員長は4日、東京都内で開かれた「赤旗まつり」の講演で、自民党の中川昭一政調会長や麻生外相の核保有議論について「この2人は内外から厳しく批判があっても、発言を繰り返している。どうにも止まらないなら辞めてもらうしかない」と述べ、発言を改めない限り辞任すべきだとの考えを示した。
志位氏は「国際社会がいかにして北朝鮮に核兵器を放棄させるか努力している最中に、日本が核兵器保有について議論するなど言語道断だ」と批判。安倍首相も出席して予算委員会でこの問題を審議すべきだとの考えを示した。
「赤旗まつり」は59年から開かれているが、ここ数年は総選挙や参院選が続いたため、今年は02年以来の開催となった。> (Asahi Com 2006年11月04日19時30分
「核兵器保有について議論するなど言語道断だ」とは何の目的を持っての発言か。日本の安全には責任を持ちたくないものだから万年野党でいようという目的か、余程の馬鹿でなくて何であろう。言論封殺が憲法違反とは東大では教えなかったか。
ああ、疲れる。<自民党の中川政調会長は同日のフジテレビの番組で「北朝鮮の脅威に対して何も議論しなくていいのか」と再び強調。一方で、自らの発言を「核がどういう兵器なのか、どういう脅威があるのかという一般論」だとしたうえで、「(日本が)核を持つべしという前提で言ったことは1度もない」と語った。> (Asahi Com 2006年11月05日16時40分
先ほどの「日本よ」の中で石原が引用している故田中美知太郎の至言。
「憲法でいくら平和を唱えてもそれで平和が確立する訳はない。ならば憲法に、台風は日本に来てはならないと記すだけで台風が防げようか」。一連の発言は将に滑稽、愚かとしかいいようがない。2006.11.06