2012年05月26日

◆一番好きな果物は柿

渡部 亮次郎


夜はともかく、朝と昼の食後は果物を必ず食べる。春は連日苺である。最近は保存状態のよい林檎も出るが、なんと言っても好きなのは柿であ
る。

秋田の水田地帯にはなかったため、大人になってから初めて食べてそのねっとりした歯ざわりと甘さには驚いたものだ。最近は秋になれば和歌山とか奈良、岐阜辺りの柿が待ち遠しい。

日本では5月の終わり頃から6月にかけて白黄色の地味な花をつける。果実は秋に橙色に熟す。枝は人の手が加えられないまま放って置かれると、自重で折れてしまうこともあり、折れやすい木として認知されている。

東アジアの固有種で、特に中国長江流域に自生している。熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。

果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられ。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されている。

柿は学名もkakiだそうだ。その理由は日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わったことからだという。

英語で柿を表す「Persimmon」の語源はアメリカ合衆国東部の先住民であるアルゴンキン語族の言葉で「干し果物」を意味する名詞「ペッサミン」であり、先住民がアメリカガキ(Diospyros virginiana L.)の実を干して保存食としていた事実によるという。

近年、欧米ではイスラエル産の柿(渋抜きした「Triumph」種)が「シャロンフルーツ(Sharon Fruit)」という名称で流通するようになったため、柿は「Persimmon」よりも「Sharon Fruit」という名で知られている。

国際連合食糧農業機関(FAO)の統計データ(2005年現在)によると、全世界におけるカキの生産量は256万1732トンである。このうち、72%(183万7000トン)を中国一国が生産している。

次いで韓国(25万トン)、日本(23万トン)、ブラジル(15万トン)、イタリア(5万1000トン)、イスラエル(4万トン)である。以上6カ国で生産量の99.8%を占める。他にニュージーランド(1300トン)、イラン1000トン)、オーストラリア(650トン)、メキシコ(450トン)などの諸国でも生産されている。

ニュジーランドでは食べてみたが一向に甘くなかった。

地域別ではアジア州が92%、南アメリカ州(ブラジルのみ)が6%、ヨーロッパ州(イタリアのみ)が2%という比率である。

柿は北海道と沖縄県を除く日本の全都府県で栽培がされており、柿の栽培面積が多い県は和歌山県、福岡県、奈良県の順である。

日本国内の収穫量 2007年度 24万4800トン

全国1位:和歌山県 5万2400トン(21%)
全国2位:奈良県 2万8100トン(11%)
全国3位:福岡県 2万400トン(8%)

「柿が赤くなると医者が青くなる」と言うことわざがあり、豊富なビタ
ミン類とミネラルが栄養価摂取の低い時代では医者いらずの万能薬とし
て重宝された。

柿の季語は”秋(晩秋)”であり、多くの人物に詠まれている。

祖父親まごの栄や柿みかむ(芭蕉)

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺(正岡子規)

山柿や五六顆おもき枝の先(飯田蛇笏)

髪よせて柿むき競ふ燈下かな(杉田久女)

さみしさの種無柿を食うべけり(三橋鷹女)

柿むく手母のごとくに柿をむく(西東三鬼)

柿もぐや殊にもろ手の山落暉(芝不器男

柿色の日本の日暮柿食へば(加藤楸邨

つまらなく夫婦の膝の柿二つ(石川桂郎)

柿食ふや遠くかなしき母の顔(石田波郷)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
               2012・4・23

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