2012年06月01日

◆万策尽きたか小沢氏

渡部 亮次郎


31日未明の産経ニュースは「2閣僚ら交代、党役員も」との副見出しで来週にも内閣改造へと1面トップで報じた。だから私は「首相ようやく小沢切りを決断」とメルマガ及びブログに書いた。と

<野田佳彦首相は30日、消費税増税関連法案の今国会での成立に向け、来週にも内閣改造を行う方針を固めた。複数の首相周辺が明らかにした。参院で問責決議を受けた田中直紀防衛相と前田武志国土交通相に加え、鹿野道彦農林水産相らを交代させ、中規模の改造となる見通し。併せて党役員人事も検討している。

首相は30日昼、小沢一郎民主党元代表と党本部で会談した。首相は「消費税増税は待ったなしだ。今国会中に採決して成立を期すのが私の立場だ」と協力を求めたが、小沢氏は「政権としてやるべきことがある。賛成というわけにはいかない」と拒み、決裂した。

これを受け、首相は消費税増税法案成立に向け、自民党との修正協議を本格化させる構え。民主党幹部には会期末の6月21日までに法案を衆院で採決するよう指示した。新体制を早急に固め、原子力規制組織設置など懸案を一気に解決したいと考えているという。>
(産経ニュース 2012.5.31 01:37 )


これについて、藤村官房長官、内閣改造の必要性否定せず

<藤村修官房長官は31日午前の記者会見で、参院で問責決議を受けた前田武志国土交通相、田中直紀防衛相を交代させる必要性について「あるとも、ないとも申し上げない」と述べ、否定しなかった。

一方で「党や政府で、その件をまだ検討した事実はない」とも語った。

また、自民党が社会保障と税の一体改革法案の修正協議に応じる方針を決めたことについて「歓迎したい。法案成立に向けて修正がなるように期待している」と述べた。>
(産経ニュース 2012.5.31 12:28 )


30日の【野田・小沢会談】について小沢氏、再度会談しても合意は困難と自ら語っていた。

<野田佳彦首相は30日、消費税増税関連法案に反対する小沢一郎民主党元代表と党本部で会談した。首相は6月中旬以降に想定される採決に向け、100人以上の党内最大勢力を抱える小沢氏に法案成立の協力を要請した。小沢氏は増税反対の意向を重ねて示し、会談は物別れに終わった。

会談には輿石東幹事長が同席し、約1時間半にわたり行われた。首相は「今日の財政事情、少子高齢化の問題に鑑み、消費税増税は待ったなしだ。この国会中に採決して成立を期すのが私の立場だ。ぜひ協力をお願いしたい」と述べた。

これに対し小沢氏は「国民に大きな税負担をさせる前に政権としてやるべきことがある。賛成というわけにはいかない」と反論し、法案に反対する考えを伝えた。

その上で小沢氏は反対理由として(1)「統治の仕組み」を変える大改革が緒に就いていない(2)これまで描いてきた年金制度改革のビジョンが忘れ去られて一体改革とは言えない(3)東日本大震災から立ち直っていない−の3点をあげた。

小沢氏は会談後、記者団に再会談の可能性について「党代表から呼び出されれば、党員として行かなくてはならない」と述べた。だが「一致点を見いだせるか分からない」とも語り、再度会談しても合意は困難との見方を示した。

首相は記者団に「1時間半、かなり率直な天下国家の議論ができた。もう1回反(はん)芻(すう)しながらどうするか考えたい」と言葉を濁した。

会談で溝が埋まることはなく、首相は今回の会談を機に、自民党との連携に本格的に舵を切る可能性もある。その場合、自民党が求める法案成立と引き換えに行う「話し合い解散」が視野に入る。だが、党分裂回避に向けて再会談を求める声は党内に根強くある。

首相は28日に「会う以上は乾坤(けんこん)一擲(いってき)だ」と語っていた。今後、法案成立か党内融和かの選択を迫られることになる。>
(産経ニュース 2012.5.30 13:38 )

参院で問責された2閣僚について野田首相はその後も一応、庇ってきた。2人とも幹事長にして民主党参院の議員会長を務める輿石東氏の推薦で入閣させたものであり、輿石氏の背後には小沢氏がひかえているから「党内融和」と言う大義名分上、簡単に更迭はできなかった。

しかし、会談が決裂し、今後は自民党など野党への協力要請に軸足を移さざるを得ない以上、自民党が最終的に要請している衆議院の解散要請はともかく、2閣僚の更迭に踏み出さざるを得なくなったのである。

さらに小沢氏との宥和路線を破棄するのだから、小沢氏への配慮からあえて参院から起用していた輿石幹事長も不要になる。むしろ、より協力的な前原政調会長の幹事長起用などもあり得るかもしれない。

尚中国人外交官によるスパイ容疑で事件との関連が浮上した農水大臣鹿野道彦氏も、この際更迭されるかもしれない。

さてやゝ野田を舐めてきた小沢氏が今後ドウ出るか、見ものである。結論の先送りを狙ってきた小沢氏だが、もはや再会談の望みは無い。残るは新党結成だが、刑事被告人の身で新党ブームに乗るのは難しい。「小沢氏も愈々万策尽きたのか」(産経ニュース)。
2012・5・31
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