2012年06月17日

◆中国は気骨者を尊敬

渡部 亮次郎


産経新聞の特別記者待遇でワシントンに駐在する古森義久氏は、以前は北京で中国総局長を務めていた。その古森さんが自らのブログで6月15日、「首相靖国参拝は日中関係に影響ない」とは小泉純一郎氏の金言です」と次のように書いた。

<もう9か月前の発言ですが、いまになってその意味が輝いてきます。首相が靖国神社に参拝すると、中国が態度を硬化させ、日中関係が悪くなる。これはお経の文句のように繰り返された言葉ですね。  

でも首相の靖国参拝がなくても、中国の態度は硬化しています。日中関係は険悪になっています。  今一度、吟味したい小泉語録です。>

<「靖国参拝せずとも尖閣摩擦」 小泉氏 産経新聞 東京朝刊 総合・内政面 2011年09月19日

小泉純一郎元首相は18日、川崎市内で講演し、日中関係について、「『靖国神社に参拝しなければ中国とうまくいく』なんていうのは関係ない。参拝しようがしまいがいまだに沖縄・尖閣諸島で摩擦が起こっている」と述べ、民主党政権の対応を批判した。

野田佳彦首相は首相在任中、閣僚を含め内閣として靖国神社に公式参拝しない方針を表明している。

小泉氏は講演で、首相在任中の平成16年11月、チリで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、日中首脳会談の設定をめぐり、強硬姿勢に出ても会談が実現したエピソードを紹介した。

胡錦濤国家主席との2国間会談をめぐり、中国側から「来年、靖国神社を参拝しないなら受ける」と打診されたのに対し、外務省を通じ「必ず参拝します。それで会談を拒否するならかまわない」と返答したという。これに対して中国は最終的に、小泉氏が参拝を明言しないことを条件に、会談を受け入れたという。>

私が大臣秘書官として仕えた故・園田直(そのだ すなお)さんは福田赳夫内閣で官房長官のあと外務大臣、続く大平内閣でも外務大臣、鈴木善幸内閣で厚生大臣と外務大臣を務めた。それらの秘書官を務めたのが私だった。

特に福田内閣の外務大臣としては田中角栄、三木武夫両政権で達成できなかった日中平和友好条約の締結交渉に尽力し、遂に1978年8月12日、北京で締結調印した。

園田氏は元々将校として野戦に11年間在任し、特に中国工作の長かった人であった。工作員として活動中、敵に拘束されそうになった時、路上に落ちていた牛の糞を口にいれ、狂人を装って難を逃れたことがあったと言っていた。

その園田氏が口癖のように語っていたのが「中国人は自分たちの言いなりになる相手を馬鹿にする。理不尽な要求にガンとして反撃し、抵抗する気骨ある人間を尊敬する」だった。「だから政治家が儲け噺を持ち出したりしたら徹底的に軽蔑される」とも話していた。

小泉氏が明らかにした総理大臣在任中のエピソードは当に園田さんの口癖を裏付けるような話。

嘗てNHK記者として日中国交正常化交渉に田中角栄首相に同行した際、笑えわれの目の触れないところで行なわれた毛沢東の「引見」で、後で聞けば毛沢東が田中首相に放った第一声は「喧嘩は済みましたか」であった。交渉は「喧嘩」のような激しさでやってこそ、そのあとで「友好親善」が生まれることを毛沢東がいみじくも言い当てているようなものだ。

これらを考えると、中国に対してもみ手ばかり、ゴマばかり摺ってよしとしている今の駐中国日本大使の丹羽氏は陰で徹底的に馬鹿にされているだろう事はあきらかである。そんな人間を大使に起用した首相は頭がおかしい。東大を出ただけの鳩山である。2012/・6・16
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