2012年07月08日

◆解散時期は自民党次第

渡部 亮次郎


ジャーナリストの先輩、元共同通信常務古澤 襄さんが有力な政治情報「10月臨時国会 11月総選挙」を掴んで教えてくれた。

<自民党筋によると、野田首相周辺は11月総選挙を想定した「話し合い解散」を打診してきているという。野田首相は10月にも臨時国会を召集し、景気対策のための2012年度補正予算案を成立させた後に解散、11月総選挙を想定している。

現状で早期の解散・総選挙に踏み込めば、民主党内の混乱で大敗することも予想されるので、9月の党代表選での野田再選を行い、党内体制を固めたうえで、10月に臨時国会を召集し、景気対策のための2012年度補正予算案を成立させたいというのが首相周辺の考え方。>

これについて古澤さんによると自民党内の受け止め方は二つに分かれている。

<谷垣総裁は消費増税法案の成立に協力した後は、今国会中の衆院解散を求めて内閣不信任決議案や首相問責決議案の提出も検討している。早期の総選挙が自民党にとって有利という判断があるから、11月選挙は「事実上の解散先送り」と反発している。9月の党大会で谷垣再選を狙っている。

党内の長老クラスには11月総選挙を想定した「話し合い解散」に乗る空気がある。11月総選挙になっても自民党に有利な政治情勢は変わらないという選挙情勢判断があるうえ、民主党と喧嘩別れした状態で政権を握っても、参院で自民党は多数派を形成していないから、野田政権以上に困難な政局運営を強いられる。

政権の安定化を図るためには、自民・民主・公明三党の提携を軸とした政治図が欠かせないというのが長老クラスの政局観となっている。突き詰めれば「9月の党大会で谷垣再選」は眼中にはない。

小沢新党が立ち上がった後は、解散時期をめぐる自民党内の動きに焦点が移る。>

いうなれば解散・総選挙の時期を左右するのは自民党の党内情勢次第ということに裏ではなりつつあるらしい、ということなのだ。

党内で、谷垣総裁は総選挙に勝ったうえで総裁再選をはたしたいから、必死に早期解散を要求し、「少し下品だ」という党内の批判さえ出ている。

これにたいして森喜朗氏ら長老組みは「11月で結構」と悠長な構え。谷垣が嫌いなので。人事にしろ何にしろ、相談に来ない谷垣を再選させる気などさらさらないのだ。

こうした臭い話は所謂小沢政局にかくれて表面に出てこなかったが、実情はかなり深刻らしい。
2012・7・7
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。