渡部 亮次郎
外国へ行って母国を批判したら、その国の人に笑われる。まして首相まで務めた人が北京まで出かけて、何をとち狂ったか野田内閣の悪口を吐いた。今頃、北京中が笑っていることだろう。
若い頃、外務省で数年、大臣秘書官を務めたことがある。と言っても外交に直接携わったわけじゃなく、いわば党人である外務大臣の与党内の地位を守る仕事をしただけだったが、官僚からたった一つ教えられたことがある。「外国へいって自国内閣の悪口をいってはならない。その国の国民の失笑を買う」だった。
それはそうだろう。当に「天に唾する」行為、笑われるのが当然なのだ。
鳩山という元総理大臣はアメリカではルーピーと馬鹿にされているそうだが今度、北京では「馬鹿」を中国語でなんと言うのだろうか。
<不信任案同調の可能性も 鳩山氏、北京での講演で示唆
民主党の鳩山由紀夫元首相は7日、北京で講演し、野田内閣不信任決議案が提出された場合の対応について「政策的には同調したい部分もあるが、簡単に結論を出せる状況でもない」と述べ、同調する可能性を否定しなかった。
野田佳彦首相の政権運営に関し「民主党の本来の政策とは懸け離れてしまっている。同意できないところがたくさんある」と強調。同時に「不信任案は、野田首相だけでなく民主党のこれまでの歩みに対して不信任という形になるので慎重な判断も求められる」と指摘した。>
(産経ニュース 2012.7.7 21:17)