2006年12月12日

◆「正しい和食」認定は愚挙

                  渡部亮次郎

馬鹿な役人は農林水産省にも結構いるのだね。世界の笑いのもになっいる。何とかこれは止めないと、馬鹿役人と一緒に我々全部が世界から馬鹿、と笑われる。

というのは、農水省が世界に広がる和食レストランを「正しい和食」と認証する制度を実施しようと、有識者会議を設置。11月下旬に初会合を既に開いたというのだ。

これを聞きつけたワシントン・ポストやロサンゼルス・タイムズ、VOAなどが、さながら「バッカジャナカロウカ」と軽蔑しながら反発しているのである。

これは産経新聞が12月10日付け紙面の1面トップで報じたもので、
「和食(認)マーク 米が待った」「スシ・ポリス派遣」と農水省に反発と報じた。ばかばかしいネタを1面トップで報じたとは、産経これに反対、と見た。

産経ニューヨークの長戸雅子記者によると、全米には「日本食」を掲げるレストランは9000店あるそうだ。10年間で2・5倍に増えた結果だ。顧客の90%がアメリカ人。

ところが店のオーナーが日本人または日系人と言う店は10%もない。経営者の多くが中国、韓国などアジア系の移民だ。そこで農水省が「食材や調理法が本来の日本食とかけ離れた日本食レストランが増えているため、マル認制を始めたいという。ちょっと飛躍しすぎではないか。

確かにNY市の和食激戦地たるマンハッタン・ミッドタウンにある小さな和食食堂はオーナー初めスタッフ全員が中国人。スタッフの1人は「レストランは地元産業。地元の人が好む味に合わせ、創作するのは当然」と述べ、日本政府の好みに合わせても無意味と言っている。

NYでは2000年に入ってから300席ほどある日本食の大型高級店が続々とオープン、人気を博しているが、メニューは何処も和食一辺倒ではない。ヨーロッパや米国の風味も取り入れた「モダン・ジャパニーズ」として定着しているそうだ。


我々日本人にしてからが、日本古来の和食に満足しているわけではない。和食で健康を保ちながら洋式の肉食も受け入れたからこそ、チビ・猫背を脱却して世界一の長命国になれたのではないか。

それなのに純粋の和食か否かを政府(農水省)が調べて認定すると言うのは噴飯物ではなかろうか。それなのに農水省は「格付け方式」か「お墨つき形式」かは未定としつつも来年度からの制度開始を目指していると言う。

そこでワシントン・ポスト紙は「国粋主義の復活」と報じ、日本料理の中には天ぷらのように外国がルーツのものがあるではないか、と指摘。ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)は「日本がスシ・ポリスを派遣する」と揶揄していると言う。

また米最大の和食のメッカであるカリフォルニア州ではロサンゼルス・タイムス紙が、伝統的でない和食「カリフォルニア・ロール」を挙げながら、米国人の好む和食と農水省役人の判断に違いが生ずる可能性を指摘。

「米政府がアフリカや香港や韓国でアメリカ料理の認証をやろうとするだろうか」という韓国系米国人の和食店オーナーの声を紹介している。

アメリカにアメリ料理があるとは考えないが、日本の役人がのこのこ出かけていって「これは和食ではない、日本食を名乗るのはやめてくれ」と言ったところで、その店の繁盛が停まらなかったらどうするのか。客の90%を占めるアメリカ人が満足していると言うなら
それに文句を付けても意味がない。

日本食プラス韓国式、或いは日本食プラス中国料理、結構じゃないの。のこのこ出かけて行っても笑われるだけ。これこそ税金の無駄遣い。早いとこ、計画そのものを断念してくれ。何を食おうと人の勝手。東條内閣じゃあるまいし、台所に役人が手を突っ込むのは辞めてくれ。日本の恥だ。2006・12・11

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