2006年12月15日

◆ウォシュレット2000万台

                         渡部亮次郎

ウォシュレット(Washlet)とは、東陶機器(以下、TOTO)が発売する、温水洗浄便座の名称である。世界のある地域では考え付かないものである。用便後は左手で砂を尻に巻き上げて終わりだからである。

1980年6月に発売以来、2005年6月には累計販売台数が2000万台を突破した。温水洗浄便座では高いシェアを誇り、INAX(同社の名称は「シャワートイレ」)や他社製の同種のものも含め、ウォシュレットと呼ばれるほど、名称も定着している。

TOTOでは、1960年代に米国からの輸入によって温水洗浄便座(ウォッシュエアシート)の発売を行っていた。主に病院向けに医療用や福祉施設用に導入されていたものである。

1969年にはこれを国産化したが、当時は販売価格も高く、なおかつ温水の温度が安定しないために火傷を負うユーザーもいた。某大女流作家も大火傷を負ったと聴いた記憶がある。呼び出されて謝罪させられたが、問を出てから大笑いしたそうだ。不謹慎!

TOTOは独自に研究開発を進め、清潔好きな土壌がある日本での普及が見込めることなどから、1980年に2機種の設定によって発売を開始した。

特に、肛門部分については、体格などの個人差なども考慮する必要があるため、社員などの協力を得て噴出位置を設計するという苦労があった。

のちにビデ機能の追加では、着座時の局部の位置を確定するために、女性社員や家族などの協力を得たほか、ストリップ劇場などでダンサーの局部を確認するなどの研究もあった。

温水貯蔵式でおしり洗浄のほか、乾燥と暖房便座機能を持つ「Gシリーズ」(Gはゴージャスの意)と、水を瞬間式で温水にし、おしり洗浄と暖房便座機能に絞った「Sシリーズ」(Sはスタンダードの意)の2種類があり、以後現在まで基本モデルはこの2種類で、これにコンパクトシリーズが1992年以降追加されるようになった。

また、便器の大きさによって、レギュラー(標準)サイズとエロンゲート(大型)が用意されている。外国出身の某力士が六本木で座ったのは大の方だったろうが、肉が挟まって身動きが取れなくなったことがあった。


1982年には、当時話題のタレント・戸川純を起用したCMで、コピーライター仲畑貴志による「おしりだって洗ってほしい」のキャッチコピー、(第2弾コピーは「なにをかくそう、おしりもキレイ」)そしてその独特のCM中の歌によって一気に存在を広めることとなった。

CMについては、おしりという言葉を使用したこともあり、批判もあったが、それを乗り越えるだけのインパクトがあったのである。

以後、すべてのラインナップで着座センサーを導入(それまでは着座していなくても温水が噴出した)。フタの自動開閉や便器洗浄、さらには消臭、脱臭、芳香の機能の搭載にも成功した。

ウォシュレット装備した一体型便器(商品名「ネオレスト」「Zシリーズ」など)の登場、また住宅用に限らず公共施設やオフィス、ホテル用のラインナップも整備された。

抗菌・防汚にも配慮がなされ、ノズル部分については肛門から跳ね返ってきた温水が周囲に掛からないような角度(43度、ビデは53度)としたうえで、格納時やおしり洗浄前にノズルを温水で洗浄する衛生的な機能になっている。

また、おしり洗浄とビデ洗浄では吐水する配管も変えた。他にも、省エネルギーにも配慮して節電機能を設けたほか、操作部も一部機種では壁付けの別体リモコンの採用で使いやすくするなどの改良が加えられている。

また2005年10月には音楽のMP3再生機能が備わったウォシュレットが発売されるなど多機能化が進んでいる。このトイレの多機能化は世界的に見ても日本独特のものであり、海外ではこのような便座はまだ普及しているとはいえない。中国では超高級ホテルでは備えているところがある程度。

事実、歌手のマドンナが2005年に来日した時も彼女は「日本の暖かい便座が懐かしかった」とコメントしている。2006年10月現在、中国・香港・台湾・韓国・ベトナム・シンガポール・インド・ドバイなどの中東地域・アメリカ・カナダで販売されている。(同社HPより)出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2006・12・13
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