2012年10月14日

◆脅威?張子の虎?中国空母

渡部 亮次郎


戦中世代(76)歳ではあるが、戦争に行ったことは無いので、軍事知識の欠如においては戦後世代と全く同然である。師団、旅団の区別は分からないし、軍艦のことなど全く分からない。秘書官として仕えた外務大臣園田直は、野戦に11年もいたという猛者。時々、話が理解できなくて困ったものだ。


今回、尖閣諸島のことでもめているさなか、中国がこともあろうに航空母艦を就航させたと聞いて、驚いたが、艦載機が少ないとか、守ってくれる艦船がまだ無いから、さしあたりの脅威は無いとか、安心材料も報道されている。

そうした中産経新聞系列の「夕刊フジ」が「中国空母、日本に脅威?それとも張り子の虎?」と以下のように報じた。(2012.09.24)

<日本政府による沖縄県・尖閣諸島の「国有化」に対する、中国側の対抗・制裁措置が激化するなか、中国初の空母が近日中に正式就航することが分かった。また、北京の人民大会堂で9月27日に予定されていた「日中国交正常化40周年記念式典」も延期された。

これは尖閣強奪を画策する中国による、政治や経済、軍事、文化面での複合挑発なのか。巨大空母が、日本恫喝に利用される可能性も指摘されている。

「空母の就役は、中国が今後、諸島の領有権問題を解決し、海洋権益を維持するために重要な影響と作用を及ぼす」中国紙によると、中国の軍事専門家はこう語っているという。

中日友好協会幹部が「諸般の事情で、当面(記念式典を)延期する」と北京の日本大使館の担当者に通告してきた23日、くしくも、遼寧省大連の港では、中国海軍に空母を引き渡す式典が行われた。

同空母は、旧ソ連時代にウクライナで「ワリヤーグ」として建造が始まったが、ソ連崩壊に伴い建造が中断した。その後、中国が「海上のカジノにする」と称して購入。2002年に大連港に到着し、05年ごろから改修作業が始まった。今年8月から10回の試験航行を重ねてきた。

中国海軍の艦船として最大、満載排水量6万7000トン。全長約305メートル。ロシアの艦載用戦闘機「スホイ33」をまねた中国の艦載戦闘機「殲15(J−15)」など約40機を搭載するという巨大空母が、東シナ海に配備されれば、日本人の心情も穏やかではない。

人民解放軍の強硬派、羅援(ラ・エン)少将は先月、同空母を「釣魚島号」と命名することを提案しており、中国の意図を感じてしまう。

ただ、この空母にはいくつかの欠陥が指摘されている。

まず、設計段階で予定されていた蒸気タービンエンジンが積まれず、出力(馬力)が弱い船舶用ディーゼルエンジンが搭載されているため、「艦載機に十分な揚力を与えられないのでは」(日中関係筋)という指摘だ。

さらに、米海軍空母のようなスチームカタパルト(空母から航空機を射出する機械)がなく、スキージャンプ式の艦首で艦載機を自力発艦させるため、「きちんと発艦できるのか。中国は『訓練用空母』としているのは、実は『張り子の虎』なのでは」(同)という見方すらある。

これに対し、軍事評論家の世良光弘氏は「中国を甘く見ない方がいい」といい、こう解説する。

「もし、艦載機が発艦・着艦できないなら、訓練用空母にもならない。世界中に恥をさらすことになる。『殲15(J−15)』は発艦・着艦できるはずだ。

先日、甲板に水兵が並んでいる映像を見たが、かなり訓練されている。(能力は多少劣っても)中国空母が東シナ海に配備されれば、日本の安全保障には脅威になる。今後、中国は新たに空母2隻を完成させるといわれており、数年後には、この脅威はもっと大きくなる。日本はもっと警戒すべきだ」

■中国の空母開発 中国は1980年代から海洋進出を重視し、空母建造の研究開発を続けてきた。国防省は昨年7月、ウクライナから購入した空母「ワリヤーグ」を訓練などに使うと説明。

空母計画を初めて公式に認め、領海や海洋権益の保護の必要性を指摘した。遼寧省大連で改修した「ワリヤーグ」の試験データは国産空母の開発に利用。上海の造船所で2隻が新造されるとみられている。>
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