2007年01月18日

◆韓国人の日本人観

                  眞邉 峰松 (評論家)
    

近年の新聞・雑誌の中では、以前にもまして東アジア関係の記事・文献が激増しており、私も最近の日本と中国・韓国との関係についての書物を読む機会が多くなった。 そこで気付いたことだが、いかなる理由か分からないが、韓国や中国(台湾を含む)の在日の人たちや長期滞在者の書物が非常に多くなっている、という事実である。 

それらの書物に概ね共通していることは、どちらかと言えば日本人の対外認識の甘さに対する警告と、それに比して観た場合の自国・自国民の偏狭なナショナリスティクな態度への批判・反省である。

これのみの著書からだけでは、一方的・一面的という危険性もあるが、その中で、韓国人の日本意識を簡潔に説明していると思ったので、
呉 善花 著 『 私はいかにして「日本信徒」となったか 』を紹介したい。


<韓国でも、自国批判、自民族批判は国内ではかなりやるのである。しかし、それが日本との比較で劣位な印象を与えるものについては、国内でも公の場ではまず出ることがない。
 
なぜかといえば、極端にいえば反日であることが愛国であるという感覚が、知識人ほど強くしみついているからである。 親日的であるといわれるひとですら、日本との比較では決して韓国を劣位におくことはしない。
    
 だから、一般的な韓国知識人にとっての日本に対する姿勢は、本当は反日というよりは、優劣の問題なのである。 要するに、自民族優位主義(エスノセントリズム)が韓国知識人の支柱なのである。
     

 自民族優位主義は、戦後の独立新興国のどこにもあったもので、その意味では韓国も例外ではない。ただ、自民族優位主義は当然他民族蔑視の観点を含み、その蔑視の対象を日本に定めているところが、韓国や北朝鮮がほかの諸国と異なるところである。

世界中どこを探しても、ことさらに日本を蔑視する自民族優位主義を持った国などあるわけもない。そこが韓国という「国体」を考える最も重要なポイントである。
    

韓国の自民族優位主義に基づく反日思想は、植民地支配にかかわることはいうまでもないが、自民族優位主義と日本蔑視の観点そのものは、日韓併合への流れから起きたものではない。

自民族優位主義と日本蔑視の観点は、韓国に古くからある中華主義と華夷秩序の世界観にしっかりと根付いて続いてきたものだ。明滅亡以後は、自らこそ唯一の正当な中華文明の継承者だという「小中華主義」を生み、中国以上に強固な中華主義をもつようになっていった。

そういう経緯から、自らは高度で優秀な文明人であり、日本人は低級で劣った非文明人だという価値観が、古代以来近世に至るまで続き、それが韓国人の意識の深層を形成したまま現在にいたっているのである。

そこをはっきり押さえておかないと、韓国人にだけ特徴的な対日姿勢はまったく理解することができなくなる。>

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