2007年03月04日

◆桃の節句って?


渡部亮次郎

当節、3月3日は桃の節句だ。だが、東北の貧しい農家に生まれ育った人
間には、そんなもの知りもしなかった。端午の節句も知らなかった。鯉
幟なんて見たことがなかったもの。

小学校へ上がる直前にアメリカと戦争になった。大東亜戦争といった。
後で知ったが、閣議でこの呼び名を決定した。だが4年後の夏、あえなく
敗戦。占領に来たマッカーサーが大東亜戦争と呼ぶことを禁じた。

マックアーサーは太平洋戦争と以後呼べと命じたのだ。それを知ってか
ら第2次大戦はおろか太平洋戦争なんて使いたくも無い。あくまで大東亜戦争だ。

敗戦の昭和20年8月15日は小学校(国民学校)4年。食べるものも、着るも
のも、履物も不足。29(1954)年2月、大学入学のため上京したときは、政府の許可を貰って、1年分の米として60キロを持参した。そういう時代だった。

だから節句も桃の節句も端午の節句も知らなかったというのは、悪たれ
て言っているのでなくて、貧しかったから知らなかったと言うのが真相
なのだ。

節句(せっく)は、伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日のこと。節供(せっく)とも。特に中国大陸から伝わった暦の上の風習のものをいう。

古くは節日(せちにち)といい、節日には朝廷では節会(せちえ)と呼ば
れる宴会が開かれた。日本の生活に合わせてアレンジされていくつもの
節日が伝わっていたが、そのうちの5つを江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めたのが節供である。

(1)人日(じんじつ) 1月7日、七草
(2)上巳(じょうし/じょうみ) 3月3日、桃の節句、雛祭り
(3)端午(たんご) 5月5日、菖蒲の節句
(4)七夕(しちせき/たなばた) 7月7日、たなばた、星祭り、竹・
(5)重陽(ちょうよう) 9月9日、菊の節句


ところで、昔の大人は間抜けたことを「六日の菖蒲、十日の菊(むいか
のあやめ、とおかのきく)」と言った。 例えばクリスマス(12月25日)の日を過ぎたケーキが投げ売りされるのと同様に当日までは価値があるが、その日を過ぎると一気に価値がなくなる意味。転じて、時期を逸して価値のなくなった状態を指す。

雛祭り(ひなまつり)は女の子のすこやかな成長を祈る年中行事。「ひ
いなあそび」ともいう。

日本では和暦(太陰太陽暦)の3月の節句(上巳)である3月3日(現在の
4月頃)に行われていたが、明治6年(1873年)1月1日の改暦以後はグレゴ
リオ暦(新暦)の3月3日行なうのが一般的である。

しかし一部では引き続き旧暦3月3日に祝われる。旧暦では桃の花が咲く
季節になるため桃の節句となった。

男雛と女雛を中心とする人形を飾り、桃の花を飾って、白酒などの飲食
を楽しむ節句祭り。関東雛と京雛では男雛と女雛の並ぶ位置は逆。

本来「内裏雛」とは雛人形の男雛と女雛の一対を指すが、男雛を「お内
裏様」、女雛を「お雛様」と呼ぶ誤りは一般化している。三人官女以下
のその他大勢の随臣、従者人形を「共揃い」という。

日本の雛祭りはいつ頃から始まったのか判然としていないが、その起源
はいくつか存在している。平安時代にすでに京都の上流階級の平安貴族
の子女の雅びな「遊びごと」として行われていた記録が現存している。

その当時でも、やはり小さな御所風の御殿「屋形」をしつらえ飾ったも
のと考えられている。しかし、それはどこまでも「遊びごと」であり、
決して儀式的なものではなく、そこに雛あそびの名称の由来がある。

これが江戸時代に女の子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」と結び
つき、全国に広まり、飾られるようになった。この「雛あそび」が「雛
祭り」へと変わったのは天正年間以降のことであり、この時代から3月
の節句の祓に雛祭りを行うようになったと推測されている。

もっとも、この時代には飾り物としての古の形式と、一生の災厄をこの
人形に身代りさせるという祭礼的意味あいが強くなり、武家子女など身
分の高い女性の嫁入り道具の重要な家財のひとつに数えられていた。そ
の為、自然と華美になり、贅沢に流れるようになっていった。

江戸末期から明治にかけて雛飾りは2人だけの内裏人形から、嫁入り道
具や台所の再現、内裏人形につき従う従者人形たちや小道具、御殿や檀
飾りなど急速にセットが増え、スケールも大きくなってゆく。

祭りの日が過ぎた後も雛人形を片付けずにいると結婚が遅れるという俗
説は昭和初期につくられた迷信である。

この行事に食べられる食材に菱餅、雛あられ、鯛や蛤の料理があり、地
方によっては飲みものとして白酒がある。

雛祭りの楽曲が多数ある。

うれしいひなまつり(童謡、作詞:サトウハチロー、作曲:河村光陽)

ひなまつり(文部省唱歌、作詞:林柳波、作曲:平井康三郎)

雛祭り(童謡、作詞:林柳波、作曲:本居長世)

ひなまつり(童謡、作詞:海野厚、作曲:三宅延齢

おひなまつり(童謡、作詞:斎藤信夫、作曲:海沼実)

ひなまつり(童謡、作詞:斉木秀男、作曲:三宅延齢)

ひなまつりの歌(童謡、作詞:与田準一、作曲:河村光陽)

おひなさま(童謡、作者不明)

雛祭(文部省唱歌、作者不明)

雛祭の宵(ひなのよい、童謡、作詞者不詳、作曲:長谷川良夫)

ひなまつり(童謡、作詞:水谷まさる、作曲:小松清)

雛の宵(長唄、作詞:松正子(松本白鸚夫人)、作曲:今藤政太郎)

雛の宵(清元)

ミニモニ。ひなまつり!(J-POP、作詞:つんく、作曲:つんく)

歌詞はs:雛祭りにちなんだ歌曲を参照

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2007.03.01

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