2013年03月28日

◆海江田代表と日教組と「前近代」

阿比留 瑠比


さて、ちょっと以前の話ですが、民主党の海江田万里代表は今月17日、岡山市での党会合であいさつし、自民党が昨年まとめた憲法改正案について、次のように批判しました。

「大きな勘違いがある。前近代に戻る考え方だ」

私はこの海江田氏の言葉を、毎日新聞と東京新聞の記事で読み、ずっと心に引っかかるものを覚えてきました。民主党が自民党の改憲案を否定するのは当然だとして、海江田氏のいう「前近代」って何だろうか。随分久しぶりに聞くキーワードだなあと。

一般的には、近代とは封建社会以降、日本の場合は明治以降を指すことが多いので、前近代とはそれ以前ということになりますが、まあ、海江田氏も自民党改憲案が「江戸時代の考え方」と言っているわけではないでしょうね。ざくっと言えば、「古い」と言いたいのだろうという気はします。

ただ、最近は政治家が「前近代」なんて言葉を口にする場面にはとんとお目にかかれないので、かえって海江田氏の「古さ」が印象に残ったようです。

で、その後、この件はすっかり忘れていました。すると先日、元神奈川県教職員組合委員長の小林正元参院議員が、今年2月の日教組第157回中央委員会議案要約を送ってくれたので読んでいたところ、そこにはこんな一文が目を引きました。

「衆議院では、自民党や日本維新の会など改憲勢力が憲法96条『改正』発議要件(総議員の3分の2)を超える4分の3に達しており、参議院選挙結果によっては憲法96条『改正』が俎上にのぼり、戦後最大の憲法危機に直面する。前近代的な理念なき憲法『改正』の政治的結集を許してはならない」

……なんとなく、そうだよね、と得心した次第でした。もともと民主党と日教組は立ち位置が近いというか一緒なんだから当たり前でもあるし。でも面白いなあと。

ちなみに、この日教組の議案には、他にもこんな言葉が記されています。
(※印は阿比留の注釈です)

「7月の参議院選挙は、競争至上主義、押し付けの教育政策からの脱却、学校現場からの教育改革を求める私たち自らの主体的なたたかいである。

参議院での改憲勢力の過半数阻止のためにも、日政連(※日教組の政治団体)『神本みえ子』3選にむけ、法令遵守のもと現退(※現職教員と退職教員)一致、最重要・最優先課題として、組織の総力をあげてとりくまなければならない」

……取って付けたように「法令遵守」を盛り込んでいるところに、日教組が自分たちの違法・脱法の政治活動に対する世間の厳しい目を多少、意識していることがうかがえますね。じゃあ、選挙運動なんかやるなよ、と言ってもやるのでしょうね。

議案には、さらに安全保障政策について「米国追従ではなく、共同の利益を守るための東アジア共同の安全保障政策を追及すべきである」なんて書いてありました。中国や北朝鮮と「共同の利益」って何なんでしょうね。こんなタワケた前近代的な空理空論を作文しているひまがあったら、教育に専念すればいいのに。

    <「頂門の一針」から転載>
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