2013年04月10日

◆川柳で馬鹿扱いの3代目

杉浦 正章
 

中国の史書「戦国策」に「乱を以て治を攻むる者は滅ぶ」とある。自分の国を治めることもできないでいる者が政治が行き届いてよく治まっている国を攻めれば、逆に自分の国が滅びることになるという教えだ。


金王朝の刈り上げ殿下・金正恩は、どうもこうした“皇帝教育”を受けずに育ったらしい。もう王朝も3代目ともなると「売り家と唐様で書く3代目」とばかりに、国家・人民を売り飛ばしそうな気配である。よみうり時事川柳には<脅迫文北様で書く三代目>とあった。


ありとあらゆる言葉を使って脅す。休戦協定の破棄など序の口。「ソウルを火の海にする」と宣言し続けて半世紀近くたつが、今度はそれを一挙にワシントンまで広げた。日本も地名を挙げて攻撃対象だ。


“口撃”だけは、父親からしっかり教育を受けていたと見える。その父親は落としどころを知っていたが、豚児はそれを知らない。何をするか分からない秋葉原の通り魔のような不気味さを持つ。<物不足マッチはあるがないポンプ>(読売)で、あちこち火をつけて回っている「愉快犯」の様相でもある。
 

昔から坊ちゃん育ちのやさぐれは、「やるんならやってやろうじゃねえか」とこっちが開き直ると、途端にへなへなとなったものだが、このぼっちゃんは核をおもちゃにしているから始末に負えない。


毎晩<枕辺に核のボタンを置いて寝る>(朝日川柳)のが楽しみなのだそうだ。<ミサイルの寸止めという新戦法>(読売)ならまだいいが、どうも寝ぼけてボタンを押してしまいそうなのだ。それも韓国によると今日やりそうだという。エイプリル・フールはとっくに過ぎたが改めて<危うさに四月馬鹿かと目をこする>(朝日)ということになる。


親分の中国もだらしがない。狂った“殺し屋”みたいな刈り上げ頭ごときに手をこまねいている。国家主席になった習近平も国際社会から自分の能力が問われていることが分かっていない。


熱冷ましの頓服をのませても<正恩に効かない習の解熱剤>(読売)だ。中国は国連の制裁決議も恐らくまともには利かしていないのではないか。中国は北朝鮮問題では一番の“悪”だ。


ここまで金王朝をのさばらせたのは、ひとえに金王朝が倒れて米国の影響下にある国と国境を接したくないという“唯我独尊”の戦略にある。しかし金正恩が核ミサイルを北京に向けることだって十分あり得る情勢になってからでは遅い。


ようやくそれに中国も気付き始めたようでもあるが、薄笑いの習近平はなすがままにしている。援助などすれば<三代目先立つモノを核にする>(読売)となってしまうのだ。みな核に使ってしまうのだ。


要するに金正恩は世界中の目が自分の国に集中するのが面白くてしょうがないのだ。いってみればスター気取りだ。どうみても大きすぎる帽子を被った側近のごますり軍人達も悪い。


ぼっちゃんのすることなすことを褒めそやして、自分の地位にしがみつく競争をやっている。国民が飢えようが、泣こうが知ったことではない。「1年の兵乱は3年の飢饉より祟る」で、そのうちに自らに災難が降りかかることを知らない。


「邪(じゃ)を禁ずるには邪を以てす」というが、北が核を使えば、米国は確実に核で報復する。恫喝と核とミサイルだけにしがみついて、ひたすら亡国の道をたどるしか、金王朝に残された選択肢はないのだろうか。

       <今朝のニュース解説から抜粋>  (政治評論家)
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