渡部 亮次郎
常連投稿者の平井修一さん。私より15も若いのに62歳で「年寄り」を名乗っている。私としては80になったらそうしてほしいとねがっている。
それはそうと私がこどものころの「戦前」は60になったら「老人」といっていたことはたしかだ。
「村の渡しの船頭さんは 今年六十のお爺さん 年を取つてもお船を漕ぐときは 元気いつぱい櫓がしなる それ ぎつちら ぎつちら ぎつちらこ」
「船頭さん」の一番。「かもめの水兵さん」などと同じく作詞は武内敏子、作曲は河村光陽。
太平洋戦争直前(1941年)に発表された歌で、「六十のおじいさんですら、村のためお国のために休む暇なく働いているのだから、君たちも早く立派な人間になってお国のために尽くしなさい」というメッセージが込められているそうだ。
このような童謡にさえ、そうしたメッセージがこめられる時代だったんですね。それにしても60歳のおじいちゃんですら働いている、とは…。うーむ。働いたのは私も72までだったが。
あの時代戦争だったから、老若男女のうち若い男は戦場に赴き、女性が社会を運営していたのだから「老人」が働くのは当然だった。いまに労働力が少なくなってきたら70歳でも働かなくてはならなくなるかもしれない。
今の日本で「60」を老人と考える人は僅かだろうが、昭和16年、今から70年前は少なくとも60歳は「老人だったのである。
平井修一さんの調べによると、世界各地での定年事情をニールセン・カンパニー合同会社が調べている。オンライン調査で2010年9月に、アジア太平洋、欧州、中南米、中東、アフリカ、北米の世界53カ国2万6000名以上を対象に実施した。主な調査結果は以下の通りだ。
■「年寄り」は70代から
何歳からが年寄りだと思うか、という質問に対し、日本では「70代」(54%)、世界平均では「60代」(34%)という回答が最も多い。
一方、「80代」からが年寄り、と考えている人の割合が高いのは、北米(43%)、中南米(35%)、欧州(32%)で、日本(4%)と比べても非常に高い数値となっている。