2007年03月18日

◆軟禁されたエイズ医師


                        渡部亮次郎

<中国のエイズ告発医師が訪米 人権賞受賞式に出席へ
27日の香港TVBテレビによると、中国でエイズ禍の告発を続ける著名医師、高耀潔さん(79)が米国の非政府組織(NGO)による人権賞の授賞式に出席するため北京を出発、米ニュージャージー州の空港に到着した。

ヒラリー・クリントン米上院議員が名誉会長を務めるNGOが3月14日にワシントンで開く授賞式に出席し、人権賞を受ける。高さんは出国手続きをしようとしたところ、地元当局に一時自宅軟禁された。クリントン議員が胡錦濤国家主席らに働き掛けた結果、軟禁を解除され出国した。(共同)>(Sankei Web 2007/02/28 01:15)

その後、高さんは2007年3月14日、ワシントンの女性人権団体から、優れた社会貢献を理由に「世界リーダーシップ賞」を授与された。(3月16日付産経新聞 ワシントンの山本秀也記者)

山本記者によると高医師は、中国での売血ルートによるエイズの集団感染を告発したため、これまで暴露を恐れた中国当局から、海外への渡航を約6年間も差し止められていた。

高医師は2001年にもエイズ問題への取り組みで「ジョナサン・マン健康人権賞」を受賞したが、中国当局の出国差し止めで米国での表彰式出席を見送っていた。

2007年の現状について高医師は「売血による血液バンクの」閉鎖一つとっても、貴州ではまだ25箇所が闇で営業している。

広東でも深夜から午前6時まで血液調達に応じている状況で歯止めがきかない」と指摘。エイズ対策では「中央よりもむしろ地方の役人に問題がある」と語った。(3月16日付産経新聞 ワシントンの山本秀也記者)
<2006年、中国のエイズ感染者30%激増>と言う報道がある。

【大紀元日本2006年12月3日】中国衛生部の発表によると、10月までに政府側の統計データーでは中国のエイズ・キャリアは18万3,733人、2005年末の14万4,089人と比較して28%上昇した。そのうち、4万667人が発症、主要な感染経路は薬物常用の静脈注射によるものだという。


中国衛生部疾病抑制局の副局長は、「HIV感染とエイズ感染者の報告件数の増加は、エイズの中国での流行は深刻であり、更に広がる危険性も高いことを示している」という。

国連・駐中国エイズ防止啓蒙センター(UNAIDS)の職員ジョエル・レンストローム氏によると、中国のエイズキャリア人数が増えていることは、当局は以前より多くのエイズ検査を行っているため、多くの感染例が報告されているという。また、エイズ感染が多くの地区で増え続けていると意味しているという。

中共当局はここ数年、エイズを隠蔽し続けてきたが、エイズ・キャリアの激増に近年方針を転換し、無記名検査や無料治療、感染者に対する差別の禁止などの指導をし始めた。

ジョエル氏によると、中国政府の発表ではエイズ・キャリアが増え始めた1999年以来、毎年30%づつ増加している。しかし、実際にはこの4〜5倍とみられているという。

政府の衛生調査では、買春者のうちコンドームを使用するのはわずかに39%、薬物常用者の約51%が注射針を使い回ししているという。副局長によると、「疾病者数は看過できない勢いで流行している」という。

エイズが中国で氾濫している主要な原因は、不健全な血液売買市場と医院での輸血感染が原因だ。中国では2005年にすでにこれらの不健全な売血を禁止して感染経路の遮断に努めてきたが、郷村地区では、新たな感染症例も確認されるようになった。

妊娠した母親から胎児への感染率は1%程度だが、当局は感染経路を特定できていないという。識者によると、中国のエイズ・キャリアは数十万人だが、そのほとんどは自分がキャリアだと自覚認識していないという。2005年末、中国当局と国連は、いまだ名乗り出ていない人たちを含め、中国のエイズ・キャリアを60万人と推定した。

国連は11月末、エイズに関する報告書をまとめ、全世界のエイズ・キャリアを3,950万人と推定、感染者と死亡者数は増加し続けており、各地区のエイズ感染者も、全てが増加の傾向にあると指摘した。(06/12/03 10:12)

中国当局はなぜ隠蔽するのだろうか。隠蔽すればイエズが減ったり治ったりするだろうか。問題をいち早く摘発し、対処すべきなのではなかろうか。どうも深刻な問題がかくれているのだ。

高さんがいみじくも明らかにした。「中央よりもむしろ地方の役人に
問題がある」つまり血液で儲けている業者から役人が多額の賄賂を取っているために、集団的に血液調達を止める事は不可能なのだ。

そうしたことを告発するからと言って高さんを軟禁したり、渡航禁止したりする事は「頭かくして尻隠さず」である。それでも「穢いものにはまず蓋」をするのが中国人の体質のようなものである。
2007.03.16
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