2013年07月24日

◆中国が世界最大の「糖尿病の都」に

渡部 亮次郎


中国が世界最大の「糖尿病の都」に、患者数は米国の4倍と米メディアが報じたのは約2年前、2012年11月10日 のことだった。米国には2370万人の糖尿病患者が存在しているが、中国にはその4倍にも上る患者が存在していることを国際糖尿病連合が明らかにした。

2012年11月6日、参考消息(電子版)によると、米国には2370万人の糖尿病患者が存在しているが、中国にはその4倍にも上る患者が存在していることを国際糖尿病連合(IDF)が明らかにした。

ブルームバーグによると、医薬品メーカー・メルクの責任者は2012年10月25日、上海でインタビューを受けた際、「中国はすでに世界最大の“糖尿病の都”だ」と語り、「これをきっかけに、健康面や経済面でも大きな問題が引き起こされることになる」と指摘している。

2011年に患者14万人を対象にして行われた調査では、米国では患者の70%が血糖値をコントロールできているが、中国では半数以上の患者が血糖値を十分コントロールをできていないことも明らかになっており、こうした状況では患者は様々な障害を引き起こす可能性が高い。IDFは2030年には中国の患者数が4000万人余り増え、年間の治療費は280億ドル(約2兆2400億円)と莫大な額に達すると予測している。

先進諸国では糖尿病患者の年間平均治療費は5000ドル(約40万円)余りだが、中国では194ドル(約1万5500円)にとどまっており、症状の早期発見や基本的な医療システムの面で多くの課題が残されていると指摘されている。

中国で糖尿病が多発するようになったのは経済の改革開放がなされた1980年代、富裕層を中心に高カロリーの食物を摂取刷るようになってからである。それまで中国家庭の食卓にはせいぜい豚肉しか載らなかった。殆どは鶏肉だった。それがい、あやビフテキ(牛肉)や鮪を食べるように大変化したのである。

ご承知のように鶏肉の2倍のカロリーのあるのが豚肉、それのさらに2倍が牛肉である。しかして中華料理にはっ牛肉といえば、チンジャオロースしか出なかったではないか。燕巣のスープとか蚊の目玉のスープは珍重してきたが、中国人にとって高カロリー料理は無関係だった。

1978年10月に初来日したトウ小平氏は日本政府が提供した日本料理のうち、刺身には、手をつけるのを多少手間取っていたものだが、あれから35年、世界市場でいまやマグロは中国が最大の日本とのセリ競争者になって
いる。

それは日本人の長命は刺身にあるらしいと海の尾も込んでいること、海の魚には淡水魚に住み着いている肝臓ジストマという生命を脅かす虫のいないことを知ったからである。 

生まれて初めて高カロリーの高級食を食った膵臓はどうなるか。ひっくりかえってインスリン欠乏をもたらし、結果は糖尿病となるわけである。この病気は絶対完治しない。放置すれば、寿命は10年短くなる。あわてて医者にかけこむことになる。 

さらにあわててインスリンの注射を毎日打つことになるがともなう医療費が馬鹿にならない。

しかも、中国ではこれまで一般的でなかった病気である。専門医が決定的に不足している。中国当局が人民のことを考えて世界中から専門医をかき集めているかどうかは、まだあきらかではない。

糖尿病は痛くも痒くもないから発見が遅れる。遅れれば遅れるほど合併症の発症を招く。脳卒中(脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血)、心筋梗塞,癌、失明などだ。

中国は大国面をしているが、気がつけば実は少子高齢化と糖尿病大国のドン底へ陥ろうとしているのだ。       2013・7・23

渡部 亮次郎
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