平井 修一
池田教(創価学会)ウォッチャーというのがいるかと思っていたが、池田大作亡き後の池田教の「今」を伝える声がまったく聞こえてこない一方で、お膝元の創価大学がどうやら池田を葬り始めたようである。創価大学のニュースサイトから「池田」の名が消えたのだ。
<9月4日(水)本学のさらなる人材育成の世界的拠点となる中央教育棟GLOBAL SQUARE の落成式が教職員学生、施工業者の方々などの列席のもと挙行されました。
馬場学長は、「この建物は地球市民育成という本学の教育目標を象徴する建物です。第3回入学式で“創立者”が『創造的人間たれ』と呼びかけて以来、どのような環境にあっても、社会で価値を創造する人材の育成が本学の教育目標です。“創立者”は1996年の講演において、『知恵』と『勇気』と『慈悲』を地球市民の3つの要件として挙げられています」>(“ ”は小生がつけた)
馬場は池田を「先生」ではなく「創立者」と言ってのけた。4月までは「創立者池田大作先生」と以下のように表記していたのだ。
<4月22日(現地時間)南アフリカ共和国・国立クワズール・ナタール大学から、“創立者池田大作先生”に「名誉社会科学博士号」が授与されました>
馬場とは何者か。同大のサイトから。
<創価大学、新学長に馬場善久副学長が就任
創価大学では、山本英夫・前学長の任期満了に伴い、本年4月から新学長に馬場善久副学長が就任しました。新学長の任期は2013年4月1日から2016年3月31日までの3年。
これまで副学長として教育の質の向上やグローバル化への対応など積極的に大学改革を推進してきた馬場新学長は、「転換期の時代にあって、新しき平和社会を構築する人材の輩出こそ高等教育の使命であり、その真価が問われています。これまで山本前学長を中心に取り組んできた創立50周年へのグランドデザインを引き継ぎ、魅力ある大学創りを通して、本学を人間教育の世界的拠点にしたい」と決意を語っています>
馬場は1953年3月富山県生まれ。創価大学経済学部卒。池田の秘蔵っ子である。池田は2008年7月16日の第20回本部幹部会でこうスピーチしている。
<2003年にノーベル経済学賞を受賞したエングル博士の論文には、ある日本人の名前が何度も掲載されていた。その日本人とは、エングル博士の研究に責献した学者である。その経済学者こそ、創価高校・創価大学1期生の馬場善久君である(大拍手)。
馬場君は現在、わが創価大学の副学長を務めている。大きな活躍をしていて、本当にうれしい。
私は馬場君を、学園生の時代から、じっと見守ってきた。彼が学園を卒業する時、彼を含む代表の何人かとともに、帝国ホテルで食事をした。将来、世界的な学者、日本の最高峰の学者になってほしいと期待していた。
私は、長い人生経験の中で、人間の底の底まで見てきた。人の真価は分かるつもりだ。
戸田先生の人物観は鋭かった。先生は、二人きりの時、私に、こう言ってくださった。「信頼できる人間は少ないものだ。本当に信頼できて、何でも話ができるのは、大作、お前だけだよ」 うれしかった。私は先生に尽くした。それはそれは、一心不乱に尽くしぬいた。
さて、馬場君の故郷は北海道である。私は北海道へ行き、函館でご両親とお会いした。ご両親は会場の提供者でもあられた。
馬場君は、私の期待に応えたい、絶対に応えたいと決心した。そのことは、よく分かっている。創大を卒業した後、アメリカで研究し、博士号を取得。1期生として、後輩の道を断じて開く。創価大学を世界の大学に仕上げる、その道をつくる――こうした強い決意をもっていた。
真面目な知性の人である。1期生として堂々と業績を残している。そして今、母校の創大からノーベル賞級の知性を続々と育てたいという決心で、山本学長とともに奮闘している。
次の人材を育てたい――これが、私の強い願いであり、決意である。隠れた、偉大な、素晴らしい玉のような人材が今、創価学会には燦然と輝き始めた。人材の流れは、これからも世界中に広がり、新たな時代へと水かさを増していくだろう。楽しみだ。頑張ろう!(「ハイ!」と力強い返事が上がった)>(聖教新聞)
馬場は親が創価学会という創価2世である。大作への畏敬の念は薄いだろう。大作は「人の真価は分かるつもりだ」と自慢したが、高等教育を受けた者は池田教というよりも、そもそも「宗教に淫することはない」(森鴎外)という常識を知らなかった。彼ら優秀な2世は、巨大組織を利用して大きなことをしたいとか、下世話なレベルでは立身出世したいという者がほとんどで、池田に嫌われたらそれが叶わないから表面上は「先生、先
生」と臣従していたにすぎない。面従腹背だ。
池田のタガが外れて「知性の人」たちは池田から離れ始めたのだ。しかし、巨大組織は温存したいから、派閥均衡で新しい会長を押し立てたいとは思っているだろう。しくじれば分裂になる。信濃町の騒乱はこれからが本番だ。池田教ウォッチャーはディープスロートをフル稼働せよ、急げ!
(2013/09/09)
<頂門の一針」から転載>