2013年09月30日

◆反日岩波『世界』の妄言

平井 修一


小生が吉野源三郎の名を知ったのは中学2年のときだった。昼休みの校内放送で国語の女性教師が吉野の「君たちはどう生きるか」を朗読していたからである。全体的に面白かったが、最後の方は「?」と思って、なんなんだ、これは、という疑問が強く残った。

長じてから読んでみたが、「?」と思ったところはこうだった。

主人公のコペル君(中学2年)が仲良しの友人がいじめられているのを見ていながら怖くて助けに行かず、助けに行った仲間2人を含めて殴られるのを傍観していた、その後は裏切りという恥ずべき行為に悩み、仲間とも疎遠になるが、謝罪の手紙を書くと、友人3人が許してくれた、というもの。

なんだ、こりゃあ、刎頸の友を誓っていたのに、友の最大の苦境時に裏切りをし、謝れば許された、って?――こんなことは現実にはありえないのである。卑怯者、破廉恥漢は一生苦しめばいい、と仲間から爪はじきにされて当然であり、それが世間のルールではないのか。

吉野は戦前、戦後も共産主義者で、日本共産党の隠れ党員だと言われた。共産主義者は「ミスをしても自己批判すれば許される」などと言うのが常だが、現実にはスターリン、毛沢東、連合赤軍は、独裁者の意に沿わないミスをした者を「反革命分子」と断罪して容赦なく殺した。

吉野は嘘八百の甘言で少年少女を欺いたのである。恥ずべきことをしたら死ね、自裁せよというのが武士道、大和男子で、吉野はこれを否定して「謝れば皆の善意で許される」という、現実否定のおとぎ話的妄言を囁いた。小生も騙されるところだった。

この反日嘘つき左翼が戦後の米軍占領で息を吹き返し、初代編集長を務めたのが月刊誌「世界」、岩波書店の戦略的旗艦誌である。1945年12月創刊だから間もなく70年になる。容共左派の雑誌が消える中で唯一残ったのが「世界」で、今やGHQ製憲法を聖書としてあがめる左派の最後の牙城である。

岩波のサイトにはこうある。

<『世界』は、良質な情報と深い学識に支えられた評論によって、戦後史を切り拓いてきた雑誌です。創刊以来67年、日本唯一のクオリティマガジンとして読者の圧倒的な信頼を確立しています>

「日本唯一のクオリティマガジン」!?、それなら「日本唯一のコミュニストマガジン」と言うがいい。

吉野に続く編集長には安江良介(3代社長)、山口昭男(5代社長)、岡本厚(6代社長)がいて、「世界」編集長は岩波社長への登竜門になっているようだ。

岡本厚は「世界」(2012年5月号)編集後記にこう書いている。

<隣国(韓国)の人びとの「世界」に対する信頼は、(我々の)二度と戦争を引き起こさないという決意と、かつて侵略したアジアの人びととの和解と対等な関係を希求した、いわば戦後の精神の最善の部分を継承しようとした、吉野源三郎以下の「世界」編集部の半世紀以上に及ぶ“持続する志”が築いてきたものだ。

先日、ニューヨークで開かれた非公開セミナーに参加した折も、北朝鮮の外交官 (6者協議代表) は、「世界」の存在をよく知っていた。

「世界」は、朝鮮半島との関係を大切にしてきた。それは日本自身のためにそれが重要なことだと考えてきたからだ。韓国の金大中氏と友情で結ばれ、一方で北の金日成主席からも信頼を得ていた安江良介「世界」元編集長は、よくこう言っていた。「朝鮮半島の問題に関わるのは、朝鮮半島の人びとのためにではない。日本自らの内に正義を取り戻すためだ」と。

「世界」は思われているより、存在として大きい。しかし、日本社会の帝国意識、冷戦意識を克服するためには、まだあまりにも小さいのかもしれない。

日朝国交正常化は、20年以上が経って未だに見通しすら立っていない。これは極めて異常なことであり、それが異常なことだという自覚すらない日本社会はさらに異常である。

本誌の課題はなお大きい。“持続する志”を継いでくれるのは、これまで副編集長として私を支えてくれた清宮美稚子。本誌初めての女性編集長である>

日本には正義がない、異常だ、帝国主義だ、反共だと難じ、日本を憎悪し続ける「世界」は、日本の雑誌と言うよりも、拉致もテロもやりたい放題のギャング王朝・北朝鮮による対日プロパガンダ、情報工作のための雑誌というべきだろう。根っからの共産主義者の作る機関紙である。

現在の編集長の清宮は1987年入社、2001年から「世界」編集部に入った。

<単行本の刊行にも関わっており、村上義雄『東京都の教育改革』、ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』など現代左派思想に大きな影響を持つ書籍を担当した。清宮編集長の最初の特集は「沖縄」だった>(ウィキ)

「世界」2013年10月号の特集は福島第一原発事故だった。清宮は編集後記にこう書いている。

<東京電力福島第一原発 (イチエフ) から大量の放射能汚染水が海へ流れ出ていることが明るみに出て、2011年12月の事故「収束宣言」に何の根拠もなかったことが改めて明白になった。しかし、「原子力ムラ」の住人たちは原発事故などまるでなかったかのように、再稼働と原発輸出に血道を上げている。

汚染水問題は、海外でも大きく報じられている。国際的大問題となっていることに私たちはいまだ鈍感なのではないか。政府は、原発被災者の救済とともに、汚染水などイチエフの事故処理に全力で取り組むことが急務であり、そのための識者の提言を真剣に受け止めるべきである。再稼動も原発輸出も「正気の沙汰ではない」のは言うまでもない>

「正気の沙汰ではない」原発を日本も世界も使っている。この電気は原発製、こちらは石油製と分けられないのだから、せめて清宮と岩波は30%節電したらいい。先進国でも新興国でも脱原発なんて決めた国はない。

清宮が賛美するドイツの脱原発は、「自国内では原発はなくすけれど、原発大国のフランスなどから原発製の電力を買う」というだけの話ではないか。ドイツの選挙で反原発勢力が伸びたから今はそれに合わせているだけで、状況が変われば再び原発推進になるだろう。

今どきの優秀な若者は共産主義に幻惑されない。岩波がまともに入社試験をすれば優秀な人を選ぶことになるが、彼らはアカではないだろう。岩波からアカをとれば何も残らない。

だからアカ色が薄まらないように岩波は「アカの紹介がなければダメ」と、縁故採用に切り替えた。末期である。朝日新聞も同様で、アカのDNAを育てるために「シノドス」というグループを支援している。溺れる犬を叩くべし。(2013/09/28)
     <「頂門の一針」から転載>
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