2013年10月09日

◆独裁者オバマと米国の衰退

Andy Chang


国連参国家は1951年の成立当時の51カ国から現在の193カ国で、60年の間に4倍になった。参加国の多くは共和国を名乗り、大多数の国の憲法で民主自由を唱え、国際関係において平和と協調を唱えている。しかし国家間紛争と国内闘争は増えるばかりである。

60年で51カ国から193カ国に増えた理由は、人民が民主主義闘争で独立果たしたからだが、民主国家になったはずの国々の半分以上はすでに指導者独裁となり、再度の国内紛争と革命の原因となっている。

民主から独裁になり、独裁から民主になるのが過去半世紀の人類の歴史と言える。アメリカでさえ独裁者が生まれるのである。

●民主国家から独裁者が生まれる

民主国家では言論と行動の自由がある。言論が自由になるといろいろな意見が出てきて政治政策の決定が難しくなる。政策決定は多数決によるから意見が続出すれば政党を作り、政党政治、選挙政治となる。

選挙になると政党は一致投票を強行して個人の意見を抑え、政党の主張に服従を強要する。こうして民主国がだんだんと政党独裁、指導者独裁となる。

アメリカは世界で最も民主的な国と言われていたが、オバマが大統領になると急速に独裁的になった。いま問題になっている政府デフォルトはオバマの責任だが、オバマとリース議長(民主党)はデフォルトを共和党の責任と言い張り、民主党贔屓のメディアも追従して共和党を攻撃している。

●民主国家アメリカの独裁化

先週の火曜日、10月1日から始まったアメリカ政府のデフォルト騒ぎは、国会(下院)が3回、オバマケア以外の全予算を通したが、オバマは否決権を行使すると宣言し、リース上院議長はオバマケアに固執して予算を3回とも否決した。

オバマの独裁ぶりは外国ではあまり知られてない。アメリカのメディアは一貫して民主党贔屓だが、黒人大統領オバマの悪口はほとんど報道しない。メディアが実情を報道できないほどオバマ独裁が徹底していると言える。

オバマ独裁はこれまでにベンガジ事件やIRS政敵監視事件など、幾つかスキャンダルを抱えている。国力衰退、中東政策の失敗、政府デフォルトなどはすべてオバマ独裁の結果である。スキャンダルは別としてオバマの失敗は、オバマケアと赤字予算と債務増加にある。

●独裁者オバマの実態

オバマが当選した2008年、米国国会は下院、上院ともに民主党多数だった。この優勢を利用してオバマは就任して一ヶ月で3000ページ、3.6兆ドルの政府予算を国会に提出し、一週間以内に通せと強要した。

この予算は歳入よりも1兆ドルの超過があるにも拘らず、民主党優勢の下院と上院はすんなりと予算を通したのである。国会の審議を通さず、1週間で民主党が通したものだからその後は赤字が急速に増大する結果となった。

議会は法案を討論し投票する場所だが、議会大多数を擁して法案を討論せずに通せと強要したオバマは史上最低の大統領である。

●オバマケアは悪法である

連邦政府の予算を通したあと、オバマは続いてオバマケアと呼ぶ、2700ページの国民皆保険法案を提出し、これもまた一週間の期間制限でゴリ押しに通したのである。ところがオバマケアは問題が続出し、既に2万ページの修正案(法案の10倍)を発表している。

オバマケアは2014年度から実施されるが、国民や大企業の反対があるので、オバマは一部の大企業や国会議員に対し、一年の実施延期を決定した。

つまり一般国民や小企業はこの恩恵に預からないが大企業や国会議員などは一年延期の恩恵がある。2014年11月には中間選挙があるのでオバマケアの不人気で民主党敗北となるのを防ぐのがオバマの一部延期の目的で、不公平でしかも議会を通さないで行ったオバマの勝手な法案変更である。

●アメリカ連邦債務の問題

アメリカ連邦の債務はオバマの就任当時9兆ドルだった。この債務赤字はアメリカ歴代大統領の時代から続いてきたものであるが、オバマが就任したら5年間で赤字が9兆ドルから16.7兆ドルとなり、あと2週間で国会が制限した17兆ドルの債務上限を越えるのは確実である。オバマは債務上限の無条件増加を要求している。

ブッシュ時代の2006年当時、赤字予算の追加を討論したとき上院議員だったオバマは「国の赤字を無制限に増加させるのは犯罪行為」と主張して反対票を投じた。

ところがオバマは大統領になったら5年で連邦債務が9兆ドルから17兆ドルになり、止まるところを知らない。この分で行けばオバマの任期完了の2016年までに連邦債務が20兆ドルを超えるのは明らかである。

2008年に民主党優勢で強引に通した連邦政府予算は、当時から政府歳入を1兆ドル以上超過する予算だった。このため2010年の中間選挙で下院が共和党多数、上院が民主党多数のレイムダック国会となり、それ以後は下院で通した政府予算削減案は上院で却下される結果となった。

現在のアメリカ国家予算は2009年予算を延長し、1兆ドル以上の赤字増大を防ぐようになっている。つまり連邦政府予算は2009年度の予算を続けて赤字増加を防いでいるのである。

●協調を拒否するオバマ

10月1日から始まった政府の一部機能停止(デフォルト)は民主党多数の上院が下院の通したオバマケア以外の総予算を却下した結果である。アメリカのルー財務長官は17日までに債務上限を突破する。

国会(下院)が債務上限引上げ法案を通さなければアメリカは債務不履行で破産し、アメリカが破産すれば世界的な経済衰退となると警告した。

4日、ウォールストリート紙が「ホワイトハウスの(誰かさん)が、われわれは共和党と協調しない、われわれは勝っている」と言ったと報道した。

この新聞を読んだ共和党のベイナー議長は憤慨して記者会見をして「国家予算と債務赤字は重大事で、勝負事ではない。こんなバカな事を言えば全国民が迷惑する」と譴責したので、これを聞いたオバマは「これには勝ち負けではない」と発表した。いったい(誰かさん)は誰でしょう。

だがオバマもルー長官もアメリカの債務増加の責任を回避して国会が債務上限を引き上げなければ世界的な影響となる、と恫喝を繰り返し、協調を拒否している。

これに対しベイナー下院議長は、「下院は無条件で国家の債務上限を引き上げることはしない」と述べた上で、「大統領は、我々との会話を拒否することで、債務不履行(デフォルト)の危険を冒している」と言い、オバマが共和党との交渉に応じるよう求めた。

アメリカはオバマ独裁のおかげで民主の低下と国力衰退を招いた。しかもオバマは共和党の協調呼びかけを拒否し、オバマケアと債務上限の無条件引き上げを要求している。オバマは史上最悪の大統領だが、民主党のリース議長も同じくアメリカ史に残る最悪の議長である。

 <「頂門の一針」から転載>
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