2013年11月09日

◆狙いは朴槿恵政権打倒か

古澤 襄


■北治安機関が韓国のスパイを摘発

北朝鮮の治安機関・国家安全保衛部が「平壌に侵入した韓国のスパイを逮捕した」というニュースは、日本での扱いは小さいが、注意して推移を見る必要がある。

国家安全保衛部の発表は韓国内で親北朝鮮分子の摘発が行われ、それと連動した朴槿恵政権に対する非難と見ることが出来る。韓国の聯合ニュースは「これは傀儡(かいらい)保守勢力の反共和国謀略策動がどの程度に達したかを如実に示している。現在、安全保衛機関で詳しく調べている」と北朝鮮の主張を報じた。

北の国家安全保衛部は「初期段階の取り調べから、スパイは約6年間にわたり、北朝鮮に対するスパイ活動を働いていたほか、隣接する第3国で謀略を張りめぐらせていた」としている。

第3国がどこなのか、まだ明らかにしていないが”隣接する”というかぎり中国か日本であろう。中国を第3国と称するのか、どうか。また「謀略を張りめぐらせていた」というのは、スパイ活動の組織があると指摘している。

朴槿恵大統領は北朝鮮よりも日本の安倍政権に対する非難に力点を置いてきている。しかし北朝鮮は名指しで「平壌に侵入した韓国のスパイ」と対決の姿勢を示したことから、北側の力点は朴槿恵政権打倒に移った可能性がある。韓国内にいる親北勢力の動きが活発化しそうである。

英ロイターはソウルから「韓国の国家情報院の高官は、韓国スパイ報道は根拠がないと一蹴している」と伝えているが、スパイ活動の内容がさらに明らかにされると、そうも言ってはおれまい。対抗上、韓国内の北スパイの摘発と非難が強調される可能性が出てきた。
2013.11.08 Friday

<「頂門の一針」から転載>
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