2013年11月26日

◆日本への戦争準備完了宣言か

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

平成25(2013)年11月25日(月曜日)
      通巻第4071号  
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 中国の一方的な「防空識別圏」の設定は日本への戦争準備完了宣言か
  危機を高め、緊張を煽る中国軍ははたして何処まで本気なのだろう?
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2013年11月23日、中国政府は突如、東シナ海上空に戦闘機による緊急発進(スクランブル)をするかどうかの基準=「防空識別圏」の一方的な設定を発表した。

しかも同日午前10時(日本時間同11時)から施行した。

この恣意的で身勝手な「防空識別圏」には尖閣諸島(沖縄県石垣市)上空周辺が含まれ、日本が既に設けている防空識別圏と重なり合う。即ち戦争の一歩手前の状態を宣言することに等しく、一触即発の緊張を伴うのが「防空識別圏」であり、軍事的な脅威のレベルが高まる。

嘗て台湾が「防空識別圏」を設定したとき、たとえば香港行きのJALはフィリピン上空を迂回する羽目に陥った。このため飛行時間が1時間ていど遅れた。JALは、後日「日本アジア航空」を設定した。
 
中国が主張する「防空識別圏」は朝鮮半島の南側から台湾の北側まで、日本の南西諸島に沿うように設定されており、この防空識別圏を飛ぶ航空機は飛行計画を中国外務省または航空当局に提出する義務を負うとされている。

日本政府はただちに反駁し、強く抗議した。
 
米政府もすぐに反応した。外交と軍事双方のルートを通じて「強い懸念」を中国政府に伝えたが、これは米政府の抗議である。

ケリー国務長官とヘーゲル国防長官、ならびに国家安全保障会議(NSC)は一斉に声明を発表した。

産経新聞に従うと、「ヘーゲル長官は、防空識別圏の設定を「地域の現状を変更し、不安定化させる試みだ。一方的な行動は誤解と誤算(による不測の事態)の危険性を増大させる」と非難し、「日本を含む同盟・友好国と緊密に協議する」と強調した。

さらに、尖閣諸島が日米安全保障条約第5条の適用対象であることを「米国は再確認する」と中国にくぎを刺し、防空識別圏の設定でも「この地域における米軍の軍事作戦の遂行に、一切変更はない」と警告した。

米政府は「尖閣諸島は日米安保条約の適用対象」と繰り返し表明しており、その外交的経緯をまったく無視した中国の防空識別圏設定は「米国と日米同盟へのあからさまな挑戦」(米国ペンタゴン筋)である。つまり米国は、自分の国が馬鹿にされたと怒っているのである。

<「頂門の一針」から転載」
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