2013年12月12日

◆気の毒な「水に落ちた犬」

乾 正人


永田町でも西新宿(都庁)でも「水に落ちた犬を打つ」のは、政治の性(さが)と言ってしまえばそれまでですが、あまり気持ちの良いものではありません。

都議会では連日、猪瀬直樹都知事が受領した5000万円問題が追及されています。

知事は正直者のようで、日ごろの自信に満ちた輝きがかき消え、答弁も弱々しく矛盾だらけ。事態は好転どころか泥沼にはまっています。辞任必至とみて、はや知事選立候補に意欲をみせている政治家もいます。

あの5000万円がなくても猪瀬氏は選挙に勝ったでしょう。しかし、それは結果論でしかなく、無利子でもらった大金を貸金庫で保管し続けた事実は消えません。

ここで一度、身を引いて再起を期さないと、「東京五輪招致」の功績すら吹き飛びかねません。それにしても世の中に、うまい話はないもんですねえ。(産経新聞編集長)
産経ニュース【編集日誌】 2013.12.12

<「頂門の一針」から転載>

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。