2013年12月14日

◆北、機関銃で射殺情報も

加藤 達也


【ソウル=加藤達也】北朝鮮の国営朝鮮中央通信は13日、金正恩(キジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防副委員長の張成沢(チャンソンテク)氏に対し、特別軍事裁判所が12日に開いた裁判でクーデターを画策した「国家転覆陰謀行為」の罪で死刑判決を下し、即時執行したと伝えた。

北朝鮮が指導層の軍事裁判や刑の執行を公表するのは極めて異例。張氏は8日に全役職から解任されたばかりで、金正日(ジョンイル)総書記の死去から17日に2周年を迎えるのを前に、対中関係や経済建設面で強い権限をふるってきたとされる張氏を処刑することで、金第1書記の独裁体制構築の総仕上げを急いだものとみられる。

特別軍事裁判所は、国家安全保衛部に所属。同通信によると、裁判所は、張氏が「政権への野心に狂って分別を失い」軍を動員してのクーデターを画策していたと指摘した。

張氏は罪状について、法廷で「軍隊と人民に国の経済実態と生活の破局が広がっているにもかかわらず(金第1書記の)現政権が何の対策も講じることができないという不満を抱かせようとした」と陳述したとし、金第1書記を対象としてクーデターを起こそうとしたことを認めたという。

同通信はまた、張氏は「クーデター実行の時期は決めていなかったが、経済が完全に落ち込み、国家が崩壊直前に至れば、すべての経済機関を内閣に集中させたうえで自身が総理に就任するつもりだった」と陳述したとし、張氏が経済部署を中心に権力掌握を図ったと強調した。

判決は、張氏を「凶悪な政治的野心家・陰謀家であり、万古の逆賊である」と激しく指弾し、最高量刑の死刑を適用した。処刑の方法や場所などは明らかにされていないが、韓国の与党議員は、情報機関からの報告として、「機関銃で射殺されたと推定される」と述べた。

韓国政府は13日、張氏の処刑を北が発表したことを受け、国家安保政策調整会議を緊急開催。軍や情報機関などが北朝鮮の動向を注視している。産経ニュース2013.12.13 12:08

<「頂門の一針」から転載>
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