2014年01月19日

◆自衛隊の危機意識に改善なし

寺田 嘉信


2014. 1月15日午前8時ごろ、広島県大竹市の阿多田島沖の海上で、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船が衝突した。防衛省や海上保安庁によると、釣り船は転覆した。

乗組員4人は全員救助されたが、うち2人は心肺停止状態。残る2人は意識があるという。報道に対して安倍首相は原因究明と再発防止に全力を期すとだけコメントした。

TV朝日の「報道ステーション」では、恵村順一郎朝日新聞解説委員は自衛
艦おおすみの見張り不備があるかの様なコメントをしていた。

自衛艦は公務であり、釣船は遊びである。巨大な自衛艦と小船体の釣り船が遭遇した場合、小船体の釣り船が避けるのは物理的法則である。お亡くなりになられた方にはお悔みを申しあげるが、問題の本質は海上自衛艦の危機意識の希薄が全く改善されていない所にある。

イージス艦あたごの時にも指摘したが、この衝突した釣り船に爆弾が搭載されていれば、日本の自衛艦は簡単に撃沈できることを再三にわたり、世界のテロリストに証明して見せたことである。

おおすみは今後の自衛艦の役割に対応できる機能改善の為メンテナンスドックに回送中であったとのことであるが、この際衝突及びテロ行為を予防できる新たな感知システムを装備開発されることを望むものである。6年も前になるが「頂門の一針」に書いたが何ら改善された兆しもない。

◆(2008/02/24 23:01)  自衛隊の危機意識: 寺田 嘉信

海上自衛隊のイージス艦「あたご」(艦長・舩渡(ふなと)健1等海佐)と新勝浦市漁協(千葉県勝浦市)所属の「清徳丸」が衝突した事故を巡って日本中のメデイアは大騒ぎである。行方不明の魚業者には、お気の毒としか言いようがない。

事故に対しては、あってはならないことであり、どちらに非があるかは今後の調 査が待たれるわけであるが、日本以外の外国では当然軍務公務が優先されることは、当然とおもわれるが、特殊な空気が支配するこの国では、漁船と国民の防衛を担う防衛省と防衛自衛艦とを同等に扱う特殊な国であり、結果的に「あたご」側に非があったことで、決着されると予測されるのである。

然しながらこの事件は重大な問題を提議した。世界で最高の盾を誇る防御機能を有するイージス艦が単なる張子の虎であったことが証明されたのである。今後この欠陥システムを改善できる方法はあるのかと言うことである。

漁船は規定とおりのランプを点灯しており、点灯を12分前に認識していながら事故を 起こしてしまったものであり、日本近海における船舶に悪意のある船舶が存在する危機意識が「あたご」の担当乗組員に前提としてなかったものと理解される。

もし無点灯のテロリストが闇に乗じて自爆テロを計画すれば確実にイージス艦を轟沈させることが証明された様なものである。現に2000年10月、イエメンにおいてテロリストたちは爆弾を積んだ小型ボートで「米国海軍軍艦コール」を攻撃し、17人の米国人乗組員が殺された。

自衛隊において過去こんな驚いた経験がある、確か昭和60年頃と記憶しているが、私の勤務する会社が所属する法人会(納税意識を高めることを目的とした税務署主導の団体)が年に1回の1泊研修会があり、小生も何回か参加したものであり、その研修会の内三重県にある自衛隊の基地を見学したことがある。

当日の団体を引率する案内人、陸上自衛隊1佐の挨拶がありバスで現地にむかった。その基地.とは白山ミサイル基地である、平成9年度にパトリオットPAC3配備されている。

我々 が案内されたのは、大きなドームのある施設であり目的の施設に入り皆の流れについていくのであるが、唖然とした。その施設とは当時ソ連が健在であり頻繁にソ連機が空中侵犯してくる時代であった。

侵犯があった場合、小松基地及び百里基地等から自衛隊機がスクランブルすることは普通の国民でも常識的に 認識していた。その毎日の様に侵犯機を探索するオペレーター室であり、隊員が20人位いたと記憶しているが、それぞれ画面に集中して異常が無いか作業している現場に我々を案内したのである。

ミサイルの発射司令権のある最先端最高軍事機密のある現場に何の身元調査もせずに不用意に素人を平気で案内する危機意識の無さに、あきれ返ったものである。

その晩の宴会で1佐にその異常性を指摘したら私もあそこまで案内するとは聞いていなっかった、いきすぎでしたと、こぼしていた。

自衛隊にしてみれば、法人会の団体と言うことで、頭から悪意のある人間は含まれていないと見なし、自衛隊の存在を理解せしめる機会であると解釈したと思われるが、未だにその危機意識のなさは継承されている様である。

現に中国艦隊の幹部隊員を一度はイージス艦見学受け入れを許可した。米国からのクレームで我に帰ったようであるが、本質は変わっていない。

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