2014年01月22日

◆細川氏“古傷”再燃も

渡部 亮次郎
 

〜佐川問題、陳謝 へ〜       


2014.1.21 付けの産経新聞は東京都知事選(2月9日投開票)について選挙は、「5千万円受領問題を受けた猪瀬直樹前知事の辞職に伴うものだけに「政治とカネ」の問題がクローズアップされている。こうした中、出馬の意向を示す元首相の細川護熙氏(76)も、かつて佐川急便からの借り入れ問題で結果的に内閣総辞職に追い込まれた。細川氏側は22日の正式な出馬会見で、国民の信頼を裏切ったとして陳謝する方向で調整している」と次のように報じた。

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 ◆知事選前の提供

「経緯は猪瀬氏の辞任と酷似する」。平成6年の細川内閣の崩壊の際、衆院予算委員会で佐川急便からの1億円借り入れ問題を追及した元通商産業相で、自民党都連最高顧問の深谷隆司氏(78)は振り返る。

細川氏が1億円を借り入れたのは昭和57年9月で、熊本県知事に初当選する前。政治資金収支報告書への記載はなかった。野党側は「選挙の裏金だったのではないか」と厳しく追及。一方、猪瀬氏の現金受領も一昨年12月の都知事選直前で、同じく政治資金収支報告書への記載はなかった。

 ◆釈明と領収証

釈明の経過も、両者は重なる。細川氏は当初、都内のマンション購入のためだと説明したが、借り入れ前に代金を支払っていることが判明。「自宅の山門や土塀の修理に充てた」とも説明していたが、修理は借り入れから、かなりの月日が経過してから行われていた。

猪瀬氏も当初、「資金提供という形での選挙の応援」としていたが、一転、落選した際の生活への不安から借りたと説明した。

さらに、追及過程で出てきた領収証や借用証の信用性も疑惑を深める結果に。細川氏は、計9回に分けて返済したと説明したが、領収書については「引っ越しか何かで紛失した」などとしていた。

ただ、追及過程で示したものには、印紙や押印に加え、振出人の名前の記載もなかった。猪瀬氏が示した借用証にも押印や印紙がなかった。

 ◆「疑惑説明が筋」

細川氏には、義父名義のNTT株の巨額取引問題も浮上。細川氏は「あくまでも義父の購入だ」としたが、売買は事務所の口座を通して行われた。相次ぐ疑惑に国会は空転し、細川氏は退陣を表明した。その後、証人喚問が行われたが退陣決定後で事実関係の確認程度にとどまったという。

猪瀬氏も都政の停滞を招いたとして、辞任。強い調査権を持つ百条委員会も開かれずじまいだった。

深谷氏は「猪瀬氏が辞めた直後に1億円問題の古傷を抱える細川氏が知事選に出てくる。20年前の話だが問題は再燃する。国政の問題である原発を都知事選に持ち込む前に、疑惑を説明するのが筋だ」と話す。自民党も選挙戦で1億円問題を取り上げていく構えだ。

細川氏の関係者は「22日の会見で細川氏自身が佐川急便問題などについても説明する」と話している。

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【用語解説】細川内閣 8党会派の連立により、平成5年8月9日に誕生した内閣。これで、自民党は昭和30年の結党以来、初めて野党に転じた。

細川内閣は選挙制度改革などに取り組んだが、懸案の消費増税では8党会派で意見が割れた。

こうした中、細川首相は平成6年2月3日未明、突如国民福祉税構想を打ち出した。ただ厚生相や官房長官らにも知らせておらず、政権内外で反発を呼び内閣は求心力を失った。また細川氏の佐川急便1億円借り入れ問題なども浮上、4月25日に総辞職に追い込まれ、約8カ月の短命に終わった。


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