2014年02月08日

◆中国人1500万人が海外へ移住した

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

〜平成26(2014)年2月7日(金曜日)貳
                  通巻第4140号〜 

 中国の経済危機の要因に「移民」による人材とカネの海外流失もある
  公式統計だけで930万人が海外へ移住した

「無能な人と貧乏人は中国に留まり、有能な人材と富裕層は海外へでる。移民が改革開放の波にのってブームとなり、いずれ中国はバカと乞食しかいなくなる」

こういう冷ややかなジョークが中国の庶民の間に拡がっている。それほど海外への移民が凄まじいのである。

世論調査によっても、中国人の過半は「中国から出たい」が夢だという。習近平が獅子吼する「愛国主義による中華民族の復興」が「中国の夢」とは天地の懸隔がある。

大学でも論文は盗作が多く、教授に取り入れば優秀な成績、あるいはニセの卒業証書を取得して、これらの「ニセ秀才」が官位につき、あるいは国有企業に入り、従って中国の国家運営もニセモノたちが繕(つくろ)うことになる。

統計数字も企業報告もいい加減となり、会計報告はまったく信頼できない。米国系の監査法人が厳格に会計検査をおこなったため、中国企業幹部が激怒、中国から追放された。

毒入り食品、ニセモノのミネラル・ウォーター。中国製食品は危ない。名品とされた「農夫山水」を検査したら水道水より水質が劣化していた。子どもが即席ラーメンを食べたら食中毒で3人が死亡、粉ミルクで赤ちゃんの死亡事故も夥しく、だから日本へ来ると明治粉ミルクを大量に購入するなど富裕層は食材を海外から求める。

庶民の不満は体制の矛盾、特権階級の肥大化にあり、本物の改革を希望するのだが、海外で成功した華僑らは、なぜカネをもって帰国し、国家の再建に協力しないのか?

それは民族の魂が不在であり、愛国心が無いからではないのか。

少なく見積もっても930万人の中国人が海外へ出た。実態はおそらく、1500万の中国人が世界各地へ散った。

才能のある人が活躍できる公平な機会が無く、カネのある人は財産管理の安全に問題があり、結局は海外に出るのが得策という判断となる。

これらの歎きが新聞の投稿欄を埋める(たとえば『華人週報』、2014年2月6日号)。

こうして有能な人材と富裕層の海外脱出を「移民」というタームでくくるのは問題があり、本質に横たわる中国の経済危機の主因の一つは夥しい移民である。

移民という美名の下、じつは海外脱出であり、これは中国経済に深刻な悪影響をもたらすだろう。
    
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