2014年03月08日

◆国防方針に「習政権的特徴」

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

平成26(2014)年3月7日(金曜日)貳:通巻第4175号  

〜全人代報告で次の国防方針に「習政権的特徴」
   「主導防御」「現代軍事力量体系」など新概念が現れた〜

李克強首相の開会基調演説(全人代初日、2014年3月5日)のなかで、 国防報告に新しい語彙が散りばめられている。

専門筋は、これは従来の国防方針を「大調整」していると分析している。 とくに2014年の軍事任務に関して、「強化日常戦略」と「防衛海空管控」 という文字が躍る。

日本のマスコミ報道では「国防力強化」「思想教育を強化する」「国防費 増12・2%」などの見出しに集約されるだけで、これという解説にお目に かかれなかった。

「加強軍事戦略指導」なる表現に習近平の特色が滲み出ており、これは 1956年に最初の国防方針がでたときの「階級防衛」から、1969年にはソ連 の軍事力に対峙するために「早打、大打、打核戦争」となっていたものと も明らかに異なる。

改革開放以後は国際環境の変化にともないトウ小平は「4つの現代化」を 訴えた。その一番目が「軍事力の近代化」であり事実上のハイテク兵器装 備と海軍力の拡大強化である。

その基本方針が「主導防衛」となり「完善現代軍事力量体系」と標榜する に至ったのだから、これは国防の基本の「大調整」であるとみたほうが良 いだろう。

この方向への最初の示唆は2013年4月16日に国務院新聞弁公室が発表した 「中国武装力量的多様化運用」という新しい語彙だった。その再確認を党 中央軍事委員会トップでもある習近平が確認したことになる。

すでに中国の軍事力は「第一列島線」を突破する実力を備え、次の10年に 第二列島線まで延びる。他方、米軍は「ピボット」を言って、60%の艦船 を西太平洋に向けるとしているが国防費は大幅にカットされる。

「南シナ海から西太平洋までが『中国の海』となる」という野心が、この 報告の示唆する野心的方針なのである。
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