2014年04月27日

◆日常生活のけじめ

馬場 伯明


この頃、日常生活のけじめについて山の神(様)に指摘されることが多くなってきた。

まず、「点(つ)けたら消す!」。相撲番付に例えれば東の横綱級である。「必ず『消して』ください」と。消し忘れるのは「(物事に)けじめがない(男)」ということだ。

それなのに、今日の休日も書斎の電灯を消さないまま、リビングルーム(LR)へひょいひょいと移動した。「消しました?」という追い打ちがばしっと飛んできた。とほほ・・・。

テレビ(TV)を観るために、ダイニングルーム(DR)からLRへ移動したら、あっ、DRのパソコン(PC)画面が点いたままである。あらら〜〜。(新型PCは放置すれば自動的に消えは、する)。

PC操作の椅子に戻り振り返れば、今度はテレビ(TV)がつけっ放しのまま。(今のTV画面は暫くすれば自動的に消え、近寄ればまた点灯するような仕組みになっては、いる。TVメーカーの親切なご配慮だ)。

半世紀以上前の実家のトイレが暗かったからか、その反動で明るい部屋が好きだ。(TVドラマでは)徳川時代の江戸城の廊下などが妙に煌々と明るい。だが、私はこれを(当時の事実と違っていても)好ましく感じる。

「点けたら消す」のもっとも重大な急所は「火の元」である。ガス・電気の火の元は必ず消さなければ、やばい。お湯を沸かしたまま空炊きになりヤカンを焦がした前科がある。

認知症の男性老人が火の元を放置し自宅を全焼させたという悲惨な事故の話を聞いたことがある。自分から遠いところの「他人事」ではない。

次に、指摘される事項の西の横綱は「開けたら閉める!」である。「開けたのに閉め忘れる」事例が増えてきた。洗面所の蛇口。全開のまま放置することはまだないが、ポタポタ洩れていることがある。これも閉まり(締まり)がない(男!)というわけだ。

家の入口のドアは途中から自動的に静かに閉まるようにできている。でも、鍵を閉め忘れたら意味がない。また、・・・部屋の引き戸がわずかに開いている。・・・LRのドアがぴしっと閉まっていない。・・・で、冷暖房の省エネ効果が悪くなる。

では、自分の口元はどうか。こちらはかろうじて閉まっている。ふと、見渡せば、通勤の電車内でポカンと開いている他人の口はけっこう多い。

それもこれも、「(頭では)わかっちゃいるけど・・・」だけれども、忍び寄る加齢により手足への脳の命令が欠落するのだろうか。つらいな。

日常生活で守るべきことを列挙してみた。「点(つ)けたら、消す」:電灯・パソコン アイロン・炬燵・各種のスイッチ。「開けたら閉める」:傘・水道の蛇口・入口のドア、引き戸。「脱いだらしまう・畳む・揃える」:洋服・下着・靴・洗濯物。

「零(こぼ)したら拭く」:醤油・ビール・コーヒー等、おっとっと!零しが増えた。「外したらはめる」:鍵・ねじ。「借りたら返す」:お金・本・CD・・・。「貰ったら御礼を言う・書く」:お土産・手紙。

「汚したら洗う」:手足・服。「破れたら縫う」:服。「脱いだら掛ける・しまう」:帽子・服・コート・・・。「来たら行く」:年末年始の挨拶。「着信には返信する」:電子メール。

当たり前のことを、当たり前に実行する。すべて単なる日常生活のけじめの基礎の行為である。

こうなったら、自覚的・意識的に「パブロフの犬」になりきることだ。「点けたら消す」という条件反射を、自分の頭と体(手足)に刷り込む。昔取った杵柄(きねづか)、そう、「指さし確認!」で行くのもいいな。

「♪あなたと私の合言葉・・・有楽町で逢いましょう!(先日の『すきやばし次郎』かな!?)」、改め、「♪あなたと私の合言葉・・・灯り点けたら消しましょう!」。

「点けたら消す」を厳守していたのに、また「点いちゃった」、つまり「焼けぼっくいに火がついた」知人がいる。「消す、消す、もう消さなきゃ!」と努力したが却ってストレスが溜まり再点火。これは困ったことか、それとも、喜ぶべきことなのか。

家の中には「点けて消す」新しい機器も多い。オイルヒーター・各種の充電器・電動歯ブラシ・(それに)Wii・・・など。

炬燵に入り「消さずに」そのまま眠ってしまうことがあった。炬燵での転寝(うたたね)は「最高にいい気持ち」というのが世間の通り相場である。でも、山の神(様)に許されることは絶対に、ない。

日常生活のけじめでもっとも大切なことは「言ったらやる」:「有言実行」である。だが、それがじわじわと崩れていく。「不言実行」は美談となるが実行すべきことは口に出して言わなければ忘れてしまう恐れがある。

かと言って「不言不実行」の達磨さんの悟りの境地に至るのはおそらく無理だ。「有言不実行・・」と、たまに躓いてもいても、なお、向上心を胸に抱きつつ、ぼちぼち、歩いて行こう。(2014/4/26千葉市在住)

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