「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
<平成26(2014)年5月20日(火曜日)弐:通巻第4239号 >
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〜米司法省、中国人民解放軍「61398部隊」のサイバー攻撃・スパイ5人を起訴
スノーデンの事件が尾を引いてFBIの内偵捜査は1年以上に及んだ〜
米国はついに堪忍袋の緒を切った。
米国企業のコンピュータを攻撃破壊し、企業機密を盗み出した廉で中国軍人5人をピッツバーグ裁判所に起訴した。
エリック・ホルダー司法長官が5月19日に記者会見して、中国人の起訴を発表したが、これは米国史上初の外国人スパイを起訴するケースになる。
5人はいずれも中国人民解放軍総参謀部「61398部隊」第3支隊所属の将校らである。具体的な起訴理由はWH、USスチール、アルコア、ATI,全米鉄鋼エンジニア労働組合、など5社から原子炉の設計図など機密情報を盗んだ。
(在米華字紙の『多維新聞網』は、このほか、太陽電池パネルのドイツ企業米国現地法人からのパネル技術情報を盗んだと報じ合計6社からとしている。5月20日付け)。
5人の名前は孫凱良、黄鎮宇、文新宇、王東、願春暉(中国人名は小誌独自の情報源から)。
米国FBIは、上海にある謎のビルが61398部隊のハッカー攻撃の本部であることをすでに突き止めており、1年あまりの内偵の結果、司法省の起訴に及んだ。
中国はただちに反論し、「これは米国のねつ造だ」といつものように政治的な戯言を繰り返している。
これでがたがたになった米中関係に決定的な亀裂が入るか、どうかはいまのところ不透明である。