2014年05月24日

◆「核」が日中開戦を抑止する(23)

平井 修一


地政学者の奥山真司氏が「中共はなんとかに刃物」と、中共軍による突発的衝突の危険性を指摘している。以下はその要約。
・・・

最近、南シナ海上でベトナムと中国の衝突が懸念されているおりますが、まずは去年の年末に報じられた以下のニュースをお読み下さい。

これは、去年のバイデン副大統領の訪中時に起こったとされる、米ミサイル巡洋艦カウペンスと中国の揚陸艦のニアミス事件です。

<米中軍艦が接近、衝突は回避 南シナ海(CNN2013.12.14)

米海軍のミサイル巡洋艦「カウペンス」が今月5日、南シナ海の公海上で中国海軍の艦船との衝突を避けるための回避行動を取っていたことが明らかになった。情報筋は、中国による極めて異例かつ意図的な行動だとしている。

米軍関係者によると、カウペンスが公海上を航行中、中国の艦船が突然、空母遼寧を含む中国海軍艦の編隊から離れ、カウペンスに近づいてきたという。カウペンスは接近しすぎだと無線で警告したが、中国の艦船は停止しなかった。

中国の艦船がカウペンスの船首から約450メートルの距離まで接近したため、カウペンスの艦長は「全面停止」の命令を出した。その後、中国の艦船はカウペンスの前を無事に通過した。同関係者は「海上で衝突を避けるための回避行動を取るのは異例」と付け加えた。

また別の軍関係者は、2隻の船が接近している間、両艦の艦長間で無線交信が続いていたとし、「中国艦船の接近は意図的だった」と指摘した>

この事件の真相(?)を、私は最近ある人物から聞きました。

いわゆる「裏」の取れているお話ではありませんが、往々にして、こういうところに真実の一端を知るヒントがあったりします。ですので、とりあえず「ああ、そういう話もあるかもね」という姿勢で気楽に読んで頂ければよろしいかと。

私が聞いたその話の結論を一言でいえば、「あれは中国艦船の船長のスタンドプレーだった」というもの。「いやいや、中国政府もしくは人民解放軍の意図的な嫌がらせなんじゃないの?」と、読者の皆さんはお思いかもしれません。

ところが、私が話を聞いたこの人物は、以下のようなことを言っておりました。曰く、

<ニアミスを起こした中国海軍の艦船は空母遼寧に随行していた二隻の艦船のうちの一隻。バスタブにエンジンをつけたような小型の揚陸艦(LSM)だが、このLSMの船長は、ある強烈な不満を抱えていた。

それは、この時の空母遼寧ともう一隻の船が中国側のメディアに大々的に取り上げられて紹介されていたのに、自分の船はまったく取り上げられなかったこと。

しかし、ようやく自分がメディアの注目をあびるチャンスがやってきた。南シナ海で訓練中の空母遼寧を、アメリカ海軍ミサイル巡洋艦カウペンスが公海上で監視していたからだ(これは報道通り)。

中国海軍のLSMが停船要求信号を発しながら衝突危険距離まで急接近した。そのためカウペンスは緊急回避行動を取り、衝突を回避した(これも報道通り)。

しかし、このニアミス事件の実態は、このLSMの船長の独断でおこなったスタンドプレー。要するに自分が目立つためにやった。

このニアミス事件の最中には、空母遼寧側からLSMの船長に対して必死の制止の命令が出ていた。事件の後、この船長はメディアから英雄扱いされ、軍の中でも昇進することになった。

つまりこのカウペンス事件で明らかになったのは、中国には戦術も戦略もなく、ただ武功を急ぐ規律のない兵士同士のライバル関係によって軍全体が引きづられてしまうというカオスっぷり。ということでした・・・

くどいようですが、これはあくまでも「私が聞いた話」です。本当にそうだとすれば、まさに「カオス」で恐ろしいことなのですが、ことの真偽の判断は読者の皆さんにお任せします。

もしこの話に信憑性があるとすれば、中国周辺の国々にとっては、さらなる脅威です。なぜなら、ここがとても大事な点なのですが、

「アクシデント的な衝突が北京政府の意図しない形で起こる」

というリスクがあるということになりますし、ましてや大規模な戦争が、現場の兵士の勝手な行動によって起こされる!?・・・という、さらに恐ろしい事態さえ想定されてしまうわけです。「なんとかに刃物」というのが一番コワいですね。(以上)
・・・

小生思うに、普通の国ならこの船長は規律違反で降格や懲戒免職になるだろうが、拍手されて昇進したのだとしたら空恐ろしい。わが国の巡視艇に体当たりした船長の比ではない。中共中央は軍を把握しているのかどうか。習近平は汚職撲滅で軍幹部も摘発したが、これや利権縮小に不満を抱く軍幹部もいるという。

国際問題評論家の井野誠一氏が言う。

「習主席の(汚職撲滅の)出方が今後とも軍に厳しければ、軍としても、さまざまな形で習執行部に揺さぶりをかけてくるはずです。たとえば、人民解放軍の尖閣強行上陸だってありえないことではありません。軍独断での強行作戦遂行で習指導部を慌てさせ、軍の主張を飲ませる意図です」
(日刊大衆4/21)

昨日もウルムチでテロ事件が起きた。支那では中共への憎悪が煮えたぎっている。中共中央への軍の憎悪もそのうち発火点に達するかもしれない。習近平は軍の大リストラも検討しているといわれる。軍が存在感をアピールするために暴走すれば、日本との軍事衝突、尖閣強奪へ向かうだろう。
(つづく)(2014/5/22)
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