2014年07月11日

◆座り込み戦術は香港からマカオへ

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成26年(2014)7月9日(水曜日 通巻第4289号> 

〜台湾「ひまわり学連」の座り込み戦術は香港からマカオへ飛び火
  天安門事件以来初、2万人の座り込み「中国の間接支配」に抗議〜

カジノで経済が成り立つマカオ。2003年に本場ラスベガスを抜き去って、いまカジノでは世界一。カジノからのテラセン収入が400億ドル近く(ラスの二倍以上)。なにしろ年間4000万人が中国大陸から博打と付随して買春にくるのである。

マカオの名物風景は「押」。この「押」ショップが目抜き通りに軒並み林立している。何の店? 質屋さんです。博打ですったあげく、身につけてきた装身具、アクセサリー、ハンドバッグ、高級時計などを売り払って、無一文になるまで博打を続ける。

他方、カジノで儲けた人は、それを安く買う合理的システム。これはマカオならではの風景。

このマカオで異変が起きた。

89年の天安門事件直後の抗議デモ以来といわれる多数が座り込みを開始した。特別区高級公務員への退職金が高額すぎることが抗議運動の切っ掛けだが、マカオを間接統治しているのは中国共産党であり、人臣はなかば絶望的だった。

もともとはウォール街を占拠した「われわれが99%」という米国の座り込み運動が、世界に拡散し、台湾では国会占拠の学生がでた。学生の国会占拠には台湾全島あげての支持があり、馬英九政権は窮地に追い込まれた。

事実、来台した中国共産党代表の張志軍(閣僚級)は、各地で抗議デモに遭遇し、ペットボトルを投げつけられ、ほうほうの体で逃げ帰った。

この「台湾ひまわり学連」方式が香港へ飛火し、7月1日の返還記念式典前後には50万人の抗議集会とデモ、そして金融街中枢(セントラルを占拠せよ)の座り込みである。

HSBC(香港上海銀行)本社前は広場になっており、となりが中国銀行。このあたりに座り込めば交通が乱れるが、金融取引はコンピュータで行われているため、政治的効果がどれほど上がるかは疑問だが。。。。。。
 
こうした動きをみていたマカオ住民が、珍しく抗議の声を挙げた。
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