2014年07月13日

◆産経台湾支局が北京に陥落?

平井 修一


「台湾の声」の林建良編集長が「産経記事に異論」と産経記事「台湾よ、お前もか…集団的自衛権で誤解氾濫、支持低め」(7/11)に苦言を呈している。

田中靖人記者の記事なのだが、台湾人は日本の集団的自衛権を支持しない、という内容で、小生も「これは北京寄りの外省人の声なんじゃないか」といぶかったものである。林建良氏はこう書いている。

<この産経の報道は完全に間違っています。

交流協会の前のデモは親中派によるデモでまったく台湾の民意を代表していない。現場で取材すればすぐにわかることなのに、何故これもわからないのか。

更にこの記者が引用した「台湾紙の中国時報」とは、親中派である「聯合報」よりも中国寄りの姿勢になっており、中国政府の代弁者といってよい。

記事の中に出る「馬政権で安全保障担当の高官を務めた一人」とは楊永明のことで、彼は筋金入の親中反日派であり、親台湾的な故斎藤正樹大使を交流協会台北所長から蹴落とした張本人であるのだ。

集団自衛権に対する見方を本気に探求するならなら以下の自由時報の社説の方がより台湾国民の声に近いのだ>

として自由時報のURLを紹介している。小生もこのサイトを開いて翻訳したが、非難がましい記述は見当たらなかった。

さらに7/12にも林氏はこう問題提起している。

<産経新聞の台湾記事は親台湾的日本人に絶大の信頼を得ていると思います。しかし最近の台湾記事のレベルはかなり低くなっています。

それは会社の方針転換か、記者の質の低下によるかは分りませんが、ゆゆしき問題です>

「台湾の声」読者からもこんなコメントが寄せられている。

<小生も記事を読みましたが、産経の記者の中にも報道の質とその影響をよく考えない人も居るということでしょうか。

おそらく台北駐在の田中靖人記者はまだまだ新米かも知れません。それにしても田中記者の上司やその上の編集長は昼寝をしていたのでしょうか。産経購読者 坂田>

田中靖人(たなか・やすと)記者は何者か。

<産経新聞政治部記者。1998年、慶應義塾大学総合政策学部卒業。2000年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了(政策・メディア修士)。2000年、産経新聞社入社。2005年9月より現職>

産経7/5の「台湾民衆との直接対話に乗り出した中国」も彼の記事だが、軸足を北京に置いているかのようだ。

<中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の張志軍主任が6月25〜28日、担当閣僚級として初めて台湾を訪問した。張氏は期間中、当局者との会談よりも台湾の民衆との直接対話を重視。「対台湾工作の新たな措置と思想の実践」(中国の研究者)とされ、笑顔で交流する姿は中国側の政策転換を象徴的に表していた。

中国側がこれまで「台湾独立勢力」と指弾してきた野党、民主進歩党の地盤である中南部の農村に、張氏があえて乗り込んだのは、根強い反中感情を和らげる狙いがあるとされる。

だが、単に低姿勢で「声を聞く」だけでは独立派が親中派に転向するはずもない。抗議を目の当たりにしたことで、今後は中南部の農産品の購入拡大など、より直接的な利益供与の方策を強化するとみられる>

「笑顔で交流」「中国側の政策転換」「あえて乗り込んだ」「より直接的な利益供与」・・・中共はソフトにやります、と、まるで中共を代弁しているかのようだ。

田中記者は22歳で大学を出たのなら、今は38歳。現役バリバリの中堅だが、6月1日付の産経新聞東京本社人事には、編集局台北支局長(外信部)田中靖人とある。なんと彼が台湾取材のトップなのだ。

台湾、中共についてしっかり勉強しているのだろうか。中国語は大丈夫なのか。ネットと親中派新聞で記事を書いてるのではないか。

2014.1.25には<【中国ネットウオッチ】「日本人は残忍」「変態民族を排除せよ」ケネディ大使のイルカ漁批判に賛同の声続々>なんていう記事も書いている。中共から送り込まれた工作員と疑われても仕方がないだろう。

いずれにしても、どうも生の声を取材する能力に著しく欠けているようだ。

なお林氏は【ヒマワリ運動】上空からの撮影記録、

https://www.youtube.com/watch?v=BQh98YbH1ys&feature=youtu.be

を紹介しているが、すさまじい迫力でびっくりした。ヒマワリ運動に馬英九や習近平はショックを受けたのではないか。将来の歴史家は「ヒマワリ運動は確実に台湾と世界を変えるきっかけとなった」と書くに違いない。(2014/7/13)

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