2014年07月26日

◆「核」が日中開戦を抑止する(58)

平井 修一


現代ビジネス7/14のジャーナリスト・近藤大介氏の論考「米中2大国時代を目論む習近平が発信した日米への明確なメッセージ」のごく一部を紹介する。

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今夏、中国では2年ぶりに反日の嵐が吹き荒れている。習近平主席は、なぜここまで強烈な反日攻勢をかけるのか。

7月7日(盧溝橋事件)の演説にも表れているように、習近平理論の中核をなすのは、下記のような歴史観である。

・1840年のアヘン戦争で米英にたたかれるまで、中国は世界一偉大な国だった

・1894年の日清戦争で日本にたたかれて、亡国の道を歩んだ

・1931年の満州事変と1937年の日中戦争で、日本にさらに追い打ちをかけられた

・共産党軍が1945年に日本軍を駆逐し、1949年に毛沢東率いる共産党軍が政権を取って、中国の夢が始まった

・いまこそ中国の夢に近づいており、世界一偉大な国を目指そう

(習は)それには、まずは「直前の仇敵」である日本を克服することが先決であると考えている。日本を克服した後は、アメリカに勝って「世界一の偉大な国へ」というわけだ。

次に習近平主席がアメリカに対して出したメッセージについて述べよう。

7月9、10日に北京で、第6回米中戦略経済対話が行われた。開幕式で習近平主席は、「中米の新型の大国関係を努力して築こう」と題したスピーチを行った。以下はその要旨だ。

<第一に、相互の信頼を増進し、方向性を把握することだ。中国は「二つの百年」(屈辱の百年から栄光の百年へ)の目標を掲げ、中華民族の偉大なる復興という中国の夢の実現に向けて、現在、努力中だ。

それにはいつの時代にもまして、外部の穏やかな環境が必要だ。中国人民は平和を愛し、和をもって尊しとなし、おのれの欲せざるところを人に施すことなかれと主張する。周辺外交の基本理念は、親・誠・恵・容(寛容)だ。

天が高ければどんな鳥も飛べ、海が広ければどんな魚も躍る。広大な太平洋は、中米という2大国が共有できるスペースは十分にある。われわれはいまこそ、新たな大国関係を軌道に乗せるべきだ>

習主席は再三強調しているように、「新たな大国関係」という「米中2大国時代」の到来を定着させたい。

これに対して、アメリカのケリー国務長官は何と答えたか。

<過去の歴史を振り返ると、勃興してきた国と、地位が確立された国とは、戦略的ライバル関係にある。だがここにいるアメリカ代表は誰もがそう信じているが、いまの米中はそうした対立を避けていける。競合は構わないが、対立は望ましくないのだ。

私は強調するが、アメリカは中国を封じ込める気は毛頭ない。アメリカは中国の平和的で安定した台頭を歓迎する。アジア地域の発展と安定に貢献する中国、世界の諸問題に責任を果たす中国を歓迎する。

これからの2日間で、世界の諸懸案について両国で話し合う。それは朝鮮半島の非核化をどう実現するか、イラン、シリア、スーダンといった問題である>

ケリー国務長官は、イスラエルとパレスチナの戦闘が頭から離れず、気もそぞろだったのかもしれない。ややイラついていたのは事実だ。「新たな大国関係なんて言うくせに、行動がまるで伴ってないではないか」と言いたかったのだろう。

経済的には年内に投資協定を締結すべく交渉を加速化させることなどが決まったが、戦略的にはむしろ両国の溝が明らかになった印象を受けた。

ひとつ気になるのは、北朝鮮の非核化に対してだけは、米中双方で足並みが揃っていることだ。これは、もし北朝鮮が4度目の核実験を強行すれば、米中が共同で金正恩政権を駆逐するところまで来ているのかもしれない。

総論的に言えば、東アジアは刻一刻と不安定化している。(以上)
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習近平が誇大妄想狂の大嘘つきだということがよく分かる。「スターリンが種まき、毛沢東が刈り取って、トウ小平が搗いた中共餅、ドブに捨てるは習近平」となるだろう。

それにしても「周辺外交の基本理念は、親・誠・恵・容(寛容)だ」とは、やってることと言っていることがこれほど真逆なのはどういうことなのだろう。ほとんど病気ではないのか。

茅原郁生・拓殖大学名誉教授の論考「軍も整風運動の標的に 戦争なく緊張緩み腐敗蔓延」(世界日報7/14)から――

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習近平指導部は発足以来、反腐敗闘争を進めてきたが、中国共産党執政の正当性が挑戦に晒(さら)されるとして、それを整風運動にまで発展させつつある。これまでも薄熙来政治局員はじめ中央委員級の汚職摘発(虎退治)があった。

さらに習主席は就任以来、党幹部の浄化を進めるにあたって権力集中を急ぐとともに、身内に活動の清廉さを求めるなど汚職腐敗と戦う態勢を整えており、反腐敗闘争の本気度を示している。

中国共産党政治局会議は6月30日、中国軍最高指導機関である中央軍事委員会(中央軍委)の前副主席・徐才厚大将を収賄などの違法行為で党籍剥奪処分に決め、検察機関に送り刑事責任を問う決定をした(新華社通信7・1)。

周知のように中国社会では汚職腐敗が蔓延し、軍隊でも軍上層部の腐敗が問題になっていたが、党中央政治局員にまで任じられた軍最高幹部の摘発事件は衝撃的であった。

軍機関紙「解放軍報」を筆者は日常的に見ているが、若い兵士が厳しい訓練に汗を流す報道を見るにつけ、高級幹部の腐敗ぶりが軍隊の生命である「士気、団結、規律」に与える悪影響を考えざるを得ない。

「人民の子弟兵」の信頼と威信が失墜するだけでなく、軍の士気の低下など形而上戦力が受ける打撃を解放軍はどのように克服するのか、軍の存続にかかわる深刻な問題となろう。

ここで習主席が軍トップに就任直後に「呼べばすぐ来る、来ればすぐ戦え、戦えば必ず勝つ軍隊になれ」と解放軍に求めたことが想起される。

そこには軍内に蔓延する官僚主義、形式主義、華美主義などで革命軍の伝統が失われ、幹部の使命感や清廉・高潔性の欠如に対する危機感があったのではないか。徐大将の処断は精強化と軍律厳正化が解放軍の喫緊の課題となっている証左であろう。

習主席が進める反腐敗闘争は、共産党への信頼が揺らぎ執政の正当性が挑戦を受ける中で党内浄化を不可欠としているが、それは同時に既得権集団の抵抗との闘いになり、難題も多い。

にもかかわらず習主席は執政基盤として依存する軍部にまで反腐敗のメスを入れてきたが、それだけ軍内腐敗が深刻化していると見るべきであろう。今後、軍内の抵抗を排して徹底できるか、解放軍の近代化・精強化と関連して軍高級幹部への反腐敗闘争の進展状況を注視していく必要がある。(以上)

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習は独裁的絶対者の異常な自己肥大化状態あり、日本に叩かれたという過去のトラウマから、狂気のような攻撃・戦争嗜好、権力闘争に突き進んでいる。この「中国の夢ハーブ」で朦朧としながら突っ走るキ○ガイにブレーキをかけるものは支那にはいない。諫言すれば殺されるのがオチだ。習は射殺されるまで走るのだろう。(2014/7/24)
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