2014年08月27日

◆プロポリスを飲んだ

渡部 亮次郎


わがメルマガ『頂門の一針』に坐骨神経痛にかかり、結果歩き方が悪くなったため、左足の親指に「肉芽」が出来て痛いと泣き言をいったら在外の読者から「老齢で抵抗力が弱っている、これを服用しなさい」とビタミン剤と「プロポリス」を送ってきてくださった。

60カプセルを20日間で飲み尽くした。

結果、肉芽はたちまち完治、坐骨神経痛も快方に向かっているのである。便通がよくなり、注射が不要なぐらい、血糖値が下がっていて、インスリンが膵臓から再びでているのではないかと考えたりしている。

とにかく感謝の極みである。西洋から始まった近代医学は抗生物質の発明により、一時、極致に達した観があったが、それらの薬は確かに強い薬効を発揮するものの、反面、副作用も強く、様々な弊害が問題となっている。

生薬にはその副作用があまりみられないというわけで「プロポリス」もそんな生薬のひとつであるようで、もっと関心を持つべきもののようだ。

しかも日本ではプロポリスは健康食品だが、ルーマニア、デンマーク、ドイツ、ロシアなどでは医薬品として扱われ、さまざまな治療に役立てられている。海外では積極的に治療の現場にプロポリスを取り入れているところもあるようだ。

実際、体験的に効果があったといわれるのは、皮膚疾患では、やけど、水虫、ウオノメ、アトピー性皮膚炎、ウイルス性皮膚疾患など。内科系では、胃炎、胃腸潰瘍、十二指腸炎、大腸炎、膀胱炎、腎臓炎、前立腺障害、喘息、気管支炎、結核、肝炎など。動脈硬化や貧血にも効果があるようだ。

他にも、「ものもらい」などの目の炎症、歯痛や口内炎、歯槽膿漏に良く、二日酔いや育毛効果もあり、ガンが治ったとの多くの報告もある。

特に日本でプロポリスが知られるようになったのは、1985年名古屋での国際養蜂会議で、多くのプロポリス症例が報告されてから。

さらに1991年10月に国立予防衛生研究所と協和発酵東京研究所の研究グループがブラジル国産プロポリスの成分中に抗ガン効果のある新たな化合物を発見したという発表は、新聞などでも大きく取り上げられひとり歩きをし、一気にブームとなった

プロポリスは蜜蜂がつくり出す。蜜蜂が作り出すもので、人間が有効利用できるものとしては、蜂蜜、ローヤルゼリー、蜜蝋、花粉などがよく知られている。

プロポリスは日本では、蜂ヤニとして知られていた。さまざまな樹木から集めてきた樹脂を、蜜蜂が唾液と共に噛み続け、ワックス状にしたものがプロポリス製品の原料となる原塊と呼ばれる物質である。

このようにしてつくり出したプロポリスを、蜜蜂は巣の補修などに使う。入り口や巣の中の通り道の通路を狭くして外敵の進入を防いだり、巣の内部を一定温度に保ったり、滑らかにしたりする。

しかし一番の目的は、巣を無菌状態に保つことにある。樹液には木自身を、守るための抗菌力があって複雑な成分で作られている。例えば巣に外敵が侵入したとき、多数の蜜蜂が蜂毒を用いそれを殺し、死骸は巣から運び出す。

死骸が大きくてそれが不可能な場合に注目。死骸をプロポリスで覆うのだ。プロポリスで覆われた死骸は腐敗せずミイラ化され、無菌状態で保たれると言うから驚きだ。

1つの巣箱内には多い時で5万羽以上の蜜蜂が集団生活をしていて文字通りの過密世帯のため、常に巣箱内の衛生状態を保つ必要がある。

そこで巣の出入り口にプロポリスを塗り蜜蜂1羽がやっと通過する事が出来る狭くて、長いトンネルを作り、外勤より帰巣するたびに自身の体をプロポリスと接触する事によって外部から持帰る有害菌の滅菌を行う、いわば関所のような役目をしているわけだ。

このような事から、プロポリスには強力な殺菌作用のみならず細胞活性化作用があり、この天然の抗生剤とも言える、非常に安全性の高い物質を人間の体内に取り入れる事により、健康を維持していこうとの考えにより、古来から用いられてきた。

プロポリスの語源はギリシャ語。プロはプロップ(支柱)というラテン語から、ポリスは都市の意味を持つギリシャ語で、「蜂の都市を支える柱」という合成語になった。

この名前で呼ばれるようになったのは17世紀以降だが、プロポリスはそれ以前からもミイラを意味するマミイという名前で知られていた。

古代ギリシャからその効用は知られていてアリストテレスも『動物誌』の中で皮膚疾患、切り傷、感染症に効果あり、と記述している。ローマのプリニウスも『博物誌』で体内に入ったトゲの摘出や神経症、皮膚病に有効としている。

他の文献の記述によれば、腫瘍や炎症、毛髪の発育促進などにも使われていた。古代エジプトでも、その防腐効果を利用してミイラづくりに一役買っていたと推測されている。

古代インカ帝国、アラビアでも薬として知られていて18〜19世紀にかけては外傷に対する治療薬として使用された。

イギリスと南アフリカのボーア戦争では、ワセリンにアルコール抽出のプロポリス液を加えプロポリスワセリンとして、兵隊の傷口の治療に使われていた。

その後の西洋医学の発達、特にペニシリン等の抗生剤の開発によって、その存在は忘れられていたが、近年抗生物質の乱用が問題化している中で、プロポリスは加速度的にその安全性と効果が見直されていると言う次第。

ブラジルなどでは、どこの薬局でも買えるポピュラーな民間薬として知られている。欧米諸国ではその歴史も古く、実際に医療薬として使用されている国も多くまた、民間療法としてのプロポリスの利用法は、やけどやニキビ、イボ、シミ、帯状疱疹に塗布するなどです。実際めざましい回復をするようだ。

プロポリスの原塊はひとつの巣箱から年間100〜300グラム程度しか採れない貴重なもの。現在は少しでもプロポリスの成分を有効に利用する目的から、三つの抽出法が行われている。

いちばんポピュラーなのが、アルコール抽出法だ。プロポリスの原塊と食用アルコールを一緒に2〜3週間攪拌し、その後、濾過してアルコールとプロポリス成分の融和を図る為、一定期間保存した後に使用する。

一般に熟成と称して保存期間が長期にわたる程良い商品であるかのようにうたっているものがあるが、これは定かではない。

樹脂から作られるプロポリス原塊は、独特の粘着質を持っている。色は黄緑色から暗褐色までいろいろで、味、香りとも異る。

日本には千差万別の品質を持つ原塊が輸入されている(日本国内では養蜂条件の違いにより商業的生産なし)。どの産地で取れた原塊が優れているかというランク付けは困難とか。

成長の早いユーカリ樹の植林が盛んで、ブラジル国産のプロポリス原塊は起源植物がユーカリ樹系より由来している物が多く、独特の香りと色調を持っているようだ。

ユーカリ樹液は大変殺菌力が強いと言われ、それに加えブラジルで展開されている養蜂はアフリカ蜂化された他国(ヨーロッパ種が主)では見られない特徴を備えたミツバチにより生産されているため、その原塊は大変興味深い成分により形成されていると言ってもよい。値段は東京のデパートでは「ピンキリ」 。

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