2014年08月27日

◆革新的市長は危機感ゼロ

平井 修一


「革新」とは何か。世界日報8/25の記事を引用する。

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広島にはマツダなどが本社を置き、大企業の支社も多い。人口は1960年代には50万人、80年代には100万人を突破。それに対応し、山裾を切り開き宅地が造成されていった。

多数の死者・行方不明者を出した今回の土砂災害で被害のあった同市安佐南区もその地域の一つ。深夜の驚異的な雨量が大災害を引き起こしたことは間違いない。しかし、十分な対策を講じていなかった行政の責任は大きい。

この地域は本来、土砂災害防止法に基づいて特別警戒区域に指定されるべきであった。しかし、同市では住民の合意が得られないなどの理由で指定が進んでいなかった。それでも日頃から住民に注意を喚起し、避難計画を策定するなどしていれば被害をずっと抑制できたのではないか。

同法は1999年の広島豪雨災害を受けて制定されたものだ。広島市は革新市政が続いてきたが、身近なところで住民の生命と暮らしを守る積極的な行政が遂行されていたのか、疑問に思う。

広島県は「土砂災害危険箇所」が全国最多で、3万以上に上る。だが、この中で警戒区域や特別警戒区域に指定されているのは約3分の1にとどまる。過去の教訓を生かし、防災に努めなければならない。

地球温暖化の影響などで、今回のような豪雨は増える傾向にある。土砂災害だけでなく、河川の氾濫などにも警戒を要する。実効性のある河川管理の在り方が問われている。(以上)

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「地球温暖化の影響などで、今回のような豪雨は増える傾向にある」というのは本当か。しっかり検証しているのかどうかは怪しい記事ではある。

それはさておき、革新市政とか革新陣営などというが、革新とはreformとかinnovationで、「新しくすること、新しくなること、改新」などと辞書にはある。何のために、何を、どのように革新するのか。同じく世界日報8/7から。

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広島市は6日、69回目の原爆の日を迎えた。松井一実市長は平和宣言で、「絶対悪」である核兵器廃絶に向け、「憎しみの連鎖を生み出す武力ではなく、人と人とのつながりを大切に、未来志向の対話ができる世界を築かなければならない」と訴えた。

松井市長は、政府に対して、69年間戦争をしなかった事実を重く受け止め、「名実ともに平和国家の道」を歩み続けるよう訴えた。また、オバマ米大統領や核保有国の為政者に被爆地訪問を求め、「信頼と対話による新たな安全保障の仕組みづくりに全力で取り組んでほしい」と述べた。(以上)

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日本が69年間戦争をしなかったのは、武力で生まれた戦後冷戦体制下にあって、平和のために最低限の武力を備え、さらに日米安保で抑止力を強化したからである。「人と人とのつながりを大切に、未来志向の対話で」平和だったのではない。革新(的)市長はこの基本的な認識がない。脳内お花畑(自公推薦だがアカ)だろう。

2014年3月18日 の「市政車座談義」で松井はこう発言している。

「(ソフトとハードの)両方無ければまちづくりはできません。我々が実際に生きていく上でハードのいろんなシステムの上に生活基盤を作って、そこで自分の人生というものというか、生活基盤というものをしっかりしていく」

「しっかりしていく」というのは「信頼と対話」でなされるものではない。お経を唱えるのではなく、具体的な施策を実行することが必要なのだ。松井の言葉からうかがえるのは、危機意識の欠如だ。

戦争に備えるという発想がないどころかそれを憎んでいるから、土砂災害への真剣な取り組みもせずに放置していたのではないか。

広島市では「災害に強いまちづくりプラン」を基に「土砂災害警戒区域等の指定(県事業)及び土砂災害警戒避難体制の整備充実」を課題としている。土砂災害警戒区域等の指定は「県事業」だからと放置していたのではないか。

湯崎英彦広島県知事(自公・民推薦)は8/7記者会見でこう発言している。

「雨は5日間これまで降り続いてまして,県内では特に土壌雨量が高いところもあります。今週末には台風11号の接近が予想されてまして,今回の大雨の影響で,雨が少し降っても土砂災害が起こる可能性が高くなっている地域があります。

そういう意味で,今後の台風情報であるとか,あるいは降雨,また,風,こういった情報と,実際に降ったりしてきたときには注意をいただきたいと思っております。

台風が接近するに当たりましては土砂災害であるとか,浸水の危険性がある場所にお住いの方は早めに避難をしていただきたいと思いますし,これから週末にかけてありますので,ぜひ皆さま,注意喚起をお願いできればと思っております」

危険を認識しておきながら具体策は何もしなかった。無策としか言いようがない。市長も知事も、ともに愚かな“一流”大学(京大、東大)を出て官僚、そして政治家という、ほとんど現実を知らない、知りたくない世界で過ごしてきただろうから、リアルの現実に対して具体的に備えて、行動していなかった。お経で平和、安全が得られると妄想していた。

この無策が結果的に80人の命を奪ったのではないか。人災ではないか。

「金目」になるからとアカの日弁連も奮闘し、補償とか賠償を求めて集団訴訟になるだろうが、住民は自分でこの首長を選んだのである。

住民が反省するか。そんなことはない。アカもバカもいっぱいいる。朝日は今朝も昇って750万部をばらまく。嬉々として読む読者がいる。つける薬なし。除染には時間がかかる。それが日本の現実だ。(2014/8/25)


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