2014年10月25日

◆原油価格下落背景にある産油国の思惑

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成26年(2014)10月24日(金曜日)通巻第4373号 >  

 
〜原油価格下落の背景にある産油国の思惑。シェールガス開発を牽制
  原油安に乗じて中国のスーパータンカー80隻がフル稼働している〜


原油安で悲鳴を上げたのはロシアとベネズエラである。ほかの産油国も歳入が減るので憂鬱だが、中東で紛争が深刻化しているとき、普通なら原油代金は高騰するはずなのに、なぜサウジアラビアは原油価格を下げたか?

第一に米国のシェールガスへの牽制、あるいは開発妨害である。シェールガスより原油が安くなれば、当面、ガス開発が遅れるからだ。

第二にはサウジアラビアのシェア回復であり、ちなみにドバイ標準は1バーレル82ドル25セント(10月23日)。

さて、この原油安をチャンスとばかり20万バーレルを積載できるスーパータンカーを80隻もフル稼働させて備蓄を急いでいる国がある。中国だ。

中国の輸入石油は19%がサウジアラビアからで、以下、ベネズエラ、アンゴラ、スーダンなど遠い産油国から運ばれ、現在推計で一日1600万バーレルを輸入していると推定されている。
      
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