2014年11月09日

◆中国の新幹線、メキシコ進出が白紙に

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成26年(2014)11月8日(土曜日 通巻第4387号> 

〜中国の新幹線、メキシコ進出が白紙に
   ペニャニエト大統領、中国鉄建の入札を蹴飛ばす〜

中国の新幹線海外輸出プロジェクト第1号として注目されたメキシコとの商談は、日本勢、カナダ、欧州勢、合計16社が入り乱れての競争が予測されたが、結局応札したのは中国国有企業の中国鉄建だけだった。
 
このメキシコ新幹線プロジェクトはメキシコ・シティとケレタロ間210キロを最高時速300キロ、1時間で走る。

中国がいったん受注した額面は44億ドルとされた。

メキシコ側は「応札したのが中国1社だけというのは不透明性への疑惑が生じるので白紙に戻す」としたが、収賄容疑も囁かれる中、しかもAPECで北京にいく直前のペニャニエト大統領が「撤回」を表明したことになる。

他方、中国人民銀行は9月と10月に7000億元の資金供給をしたとされていたが、7日にこれを「上方修正」し、じつは「7695元(邦貨換算14兆5000億円)だった」と発表した。

これは裏付けのない資金供給、つまり銀行救済のための緊急的な「つなぎ融資」である。

中国人民銀行はこの資金供給の論拠を「中期貸出制度」としている。「中期貸出制度」?。とってつけたような理由は、供給直前につくられた新規約が法的根拠。しかも9月に一方的に制定し、利息を3・5%としたのだが、俄か作りの理由付けで、不透明このうえない。

銀行は不良債権の顕在化を目前に最後のあがきというところだろう。
         
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