2014年11月09日

◆オバマは反省しない謝罪もせず

Andy Chang



独裁者は反省しない。4日の中間選挙で民主党が大敗した翌日の5日にオバマは記者会見を開いたが、1時間12分の会見でオバマが強調したのは、敗因は他人のせい、彼の政策は間違っていない、譲歩する気配が少しもない(ある記者は1インチの譲歩もないと言った)
だった。上院と下院が共和党多数となっても責任を認めず、謝罪も謙虚さも見られないのである。

記者会見で強調したことは3つ、(1)国会と協調するが、基本政策と違う場合は拒否権を使う。(2)私は「法の許す限り大統領命令で政策を実行する」、つまり国会を無視して独裁命令を出す。(3)選挙の敗因は3分の2の有権者が投票しなかったからだ。

更に強調したのは、彼の移民法案を大統領命令で通す。オバマケアは大成功(?)だ、廃棄するなら拒否権を使う。ISIS対処はしない。カナダから石油運輸のKeystone Pipelineは許可しない。国政麻痺は彼の責任でなくて国会の責任だ、など。

●3分の2の有権者が投票拒否?

記者会見の直後にFoxnews のテレビ討論で2人のコメンテーターがオバマの選挙敗因で、3分の2の有権者が投票しなかったから大敗したと2度も述べたことについて、投票しなかった有権者の3分の2はみんなオバマ支持者だと言う理論は通らないと言った。

投票を拒否した有権者全体がオバマの支持者であった、国民の3分の2は今もオバマの支持者であるという理屈はナンセンスである。これはナンセンスだけでなく自己毀損である。

突き詰めて考えてみると、オバマ支持者がみんな投票拒否でオバマと民主党を支持しなかった理由は何か。彼らはオバマ支持をやめたと言うことである。オバマが2度も強調した自己弁護は二つの結果、(1)投票した有権者はオバマ反対で、(2)投票しなかった有権者はオバマ支持を放棄したと言うことになる。

●選挙の結果いろいろ

今回の中間選挙で顕著な結果をいくつか挙げる事が出来る。

 1.上院の選挙で激戦区といわれたノースカロライナ、アイオワ、コロラド、ジョージア、ウエスト・バージニアなどで共和党が勝利した。アラスカ、ルイジアナは未決だが共和党優勢。バージニアは投票結果を再計算中。

 2.共和党多数となるとケンタッキーの上院議員のマッコーネルが議長となる。オバマはケンタッキー州でマッコーネル降ろしに巨額資金をつぎ込んだがマッコーネルが悠々当選した。

 3.共和党は白人男性の政党だとデマ宣伝していたが、ユタ州では共和党の黒人女性が当選した。また18歳女性が当選した。

4.民主党優勢の州、フロリダ、マッサーチュセッツ、マリーランド、コロラドなどで共和党が州長となった。
5.
オバマが特に敵視し巨額の金をばら撒いた州長選で、テキサス、
ウィスコンシン、アーカンソーで共和党が勝利した。
6.
全体的ムードは民主党に失望したのでなく、反オバマであった。

●国民の関心は何所にあるか

アンケートで投票者の関心とした問題を調べた。順序は

(1)経済(雇用問題、国民所得の減少、18兆の赤字、国際収支)
(2)健保(オバマケア、エボラ出血熱)
(3)移民問題(違法移民、国境監視と違法入境者、未成年者の違法入境)
(4)外交の衰退(ISIS、中国、ロシア、ウクライナ)

これらは全てオバマ政策の失敗に繋がっている。

●2016年の大統領選挙

中間選挙が終わって次の話題は2年後の大統領選挙となるが、既にヒラリーが話題に上がっている。ヒラリーは今回の選挙で26人を応援したが13人が落選した。またビル・クリントンも各地で応援講演をしたが、民主党の大敗でヒラリーの出馬にマイナスとなった。

しかし別の面では民主党の敗北でヒラリーにプラスとなった点もあると言うコメントもある。つまりオバマ敗北のあとヒラリーはオバマと上院議長ハリー・リードの悪評から免除されるというのだ。

一般の評論では民主党候補としてヒラリーの呼び声が高く、ほかの候補者は話題にならない。バイデン副大統領はボンクラで失言癖で有名になり人気がない。しかし共和党多数となった国会ではオバマ罷免が通るかもしれない。そうすると副大統領バイデンが大統領と
なり、次期大統領に出馬してヒラリーと候補者争いをすることになる。興味ある話題だが、まだ深読みする必要はないとも言う。

●あと二年のオバマ政権

記者会見でオバマは強気な発言ばかりして、国会と対立を続けて譲歩する気配は見られなかった。拒否権の行使と大統領命令で国会無視、民主制度の無視、独裁を貫き、民主国家を社会主義国家に捻じ曲げる政策を継続する意志が見られる。

だが実際に拒否権発動や大統領命令を多発する事が出来るかは来年にならないとわからない。明らかなのは民主党の敗因は反オバマであるにも拘らずオバマの反省は見られないということである。

数日後に開催されるAPEC会議で中国の習近平はどうオバマに対処するかが見ものである。APECに続いて、オバマの権威失墜がどれほどか、ロシアのプーチン、イランの核協議、ISISの攻撃などで明らかになるだろう。

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