2014年12月09日

◆中東の泥沼はカオス

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成26年(2014)12月8日(月曜日)弐通巻第4415号 >


〜ますます混戦、情報の混乱。中東の泥沼はカオス〜
  イランがISIL拠点を空爆し、イスラエルはシリアのヒズボラ拠点を爆撃


12月7日、英紙ガーディアンが「イランがイラク国境のディアラ地区F4ファントムで爆撃した」と伝えた。すぐにトルコの新聞が記事を転載した。

もし報道が正しいとすればイランが初めてISIL空爆を実施したことになる。

イラン外務省高官は「あくまでイラク政府の要請に基づくものであり、米軍との協力作戦ではない。イラクの友人の利益を保護するのが目的である」とした。

イランが空爆したディアラ地区はクルド族主体の軍隊がISILと対峙している箇所。

一方、シリアへの介入を控えてきたイスラエルだが、ダマスカス近郊のヒズボラ拠点を爆撃したとニューヨークタイムズ(12月7日)が伝えている。

ネタニヤフ政権はシリアとは対立関係にあるものの、ISILのテロ戦争とは距離を置いてきたため、イスラエル爆撃機がシリア領内へ侵攻し爆撃した事実をイスラエル政府が認めるはずがない。

ダマスカス近郊にはヒズボラ拠点があり、とくにイスラエルが空爆したのは最新鋭武器がシリアに運び込まれたため、とイスラエル筋が示唆したことをNYタイムズが報じた。

かくして中東の混乱、カオス状態。しかもサウジアラビアを基軸に産油国の減産が続き原油価格が低迷するという、従来の定石にはないことがおきている。
        
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