2015年02月17日

◆愛情ミネラル「マンガン」

永冶ベックマン啓子



人が必要としますミネラルは29種類ありますが、その1つ、マンガン(ドイツ語をカタカナ化した)の人体における働きには、血糖値をコントロールするホルモンの役割りをし、インスリンの合成に関わっています。従い、マンガン不足は糖尿病に繋がる危険性があります。しかし、多すぎても少なすぎても問題が起きるという、バランスがとても大切な重要ミネラルです。

蛋白、脂質、糖質のエネルギー代謝、甲状腺ホルモン、コレステロールを製造し、その他多くの酵素の成分でありまた補酵素として酵素を活性化する影響を特異的、また非特異的に与える栄養素で、とても重要な働きをしています。

マンガンは骨や軟骨、結合組織、関節潤滑液の形成に関与しますから、欠乏しますとそれだけでも、変形性骨関節症、骨粗鬆症、骨格異常、発育不良を来たすことがあります。不眠症、そわそわと落ち着かない、ひきつけ、高血圧なども不足症状です。

マンガン不足は、記憶や神経の伝達物質のアセチルコリンの生産が出来なくなり脳機能に問題が起きます(統合失調症)。マンガンの人体での欠乏症は、しばしば気がつかない事があります。

マンガンには活性酸素の中和作用があり、成人では体内に約12r程全身の各組織に一様に分布していますが、中でもミトコンドリア内に多く存在しています。他、内耳の発育形成、皮膚の形成や成長、肌荒れ、脂質代謝の低下、生殖能力の低下を来たす事があります。

特に生殖能力ですが、不足は男女共に性的関係も好まずなかなか妊娠出来なく成ります。やっと母親は妊娠出産したけれど「自分の子供にどうしても愛情が注げない、赤ちゃんの泣き声に耐えられなく、何故か可愛くない、どうしていいのか分らない、誰も相談して助けてもらえる人が居ない」、等と母親の疲労感や孤独感が強く育児ノイローゼになったりしている人が、核家族した日本社会では少なくないようです。


「赤ちゃんは神様からの授かりもの」、愛しいわが子のはずなのに、愛情を与える事が出来ず、食事も与えなかったりしてしまうのは、複雑な何か事情も他にあるのかもしれませんが、やがては幼児虐待、育児放棄に繋がる問題ケースが日本に増えている印象を最近受けます。

新聞ニュースで、幼児が餓死したとか、食事を与えられなかったとか、寒いベランダに放置されたとか何と可哀想にと心を痛める記事を読んだ事があります。親が子をを殺し、子が親を殺し、世も末だと嘆く人達が多いと思います。しかしこれは、なにも日本だけに起きる現象というわけでもないようです。

ドイツでも子供4人を殺してしまった母親が、マスコミで問題になったことがありました。

先日も「育児に疲れて4歳の幼稚園児と1歳の姉妹を母親が殺害」、「娘がうざくて放置、母親が3歳長女を川に落として殺害」という読んで驚き青ざめるような記事が出ていました。

このような人間がすることとは思えない残酷な幼児殺しまで起きてしまい、「動物以下の冷徹な酷い親」と批判の対象になる怖い事件があり、こういう問題を防止して対応できる施設を開設した、との記事もありましたから、問題が多いという事です。

多くの普通の例では、非人間的で到底考えられないケースと今までは考えられたわけですが、マンガン不足は性機能や妊娠能力の低下と共に、愛する能力や母性本能までも奪い去るという事です。

家畜や動物園、野生の動物にもなかなか妊娠できない、あるいは出産しても殺してしまったり、母乳を与えない、面倒を見ないなどの育児放棄が話題になります。

動物園では母親から育児放棄された動物の赤ちゃんを、人間が親代わりとなり育てるケースがドイツでも多々あります。

マンガンは不足する事はない、と今まで考えられていましたが、どうやら戦後の今日の農地土壌と食品には大きな変化が起きているようです。

北海道で乳牛の受胎率が低下した時、餌や土壌の調査分析の結果、マンガンが不足している事が判明しています。しかも生まれた子牛に授乳拒否、圧死させたりしています。牧草にマンガンが含まれていない、と言う事は土壌にないという事です。

人の食品では、玄米,粟、ひえ、アマランサス、小麦胚芽、大麦、ライ麦、鞘の豆類、エンドウ、納豆、くり、アーモンド、ブラジルナッツ類、卵、茶葉, 大根の葉など葉野菜、ピーマン、ホ−レン草、レンコン、ぶどう、緑茶や紅茶の葉、干しエビ、わかさぎ、青海苔, あさり等貝類などに含まれています。

母性愛を喪失した可哀想な母親達は、上記のような食品が極端に少なかったのでしょう。彼女達の食生活を調査すれば自ずから原因が見えてくると思います。

正常のミネラルバランスになった時、あの母親達は自分のした罪に慟哭し、一生苦しむ事になると思いますが、ここには本人や家族の知識と意識、食品メーカー、医療関係者の母性教育、農政の責任、食料品を生産する農家の意識、複雑に絡んでいます。

質の悪いファーストフードや遺伝子操作された食品、添加物が多いバランスの取れない食事、各種ワクチン、砂糖の多い駄菓子や炭酸飲料、化学薬品、電子レンジでの料理、など長期に渡り多くとれば、更に他の健康上の問題が母子共に多くあることが想像されます。一見豊かに見えますが、私には問題ばかりが目に付きます。

マンガンの過剰摂取は、鉱山でマンガンを吸い込んだり、井戸や水道水やサプリメントで取りすぎたりした時に起きる可能性がありますが、希です。

統合失調症に使われる抗精神薬を服用している人は、顔の筋肉がピクピク自然に動いてしまうマンガン欠乏症の副作用が多く出ることが知られ、マンガンを対策に一緒に、あるいは後に飲むわけですが、そこでマンガンレベルが異常に高くなりますと、暴力的になることがあり要注意とされています。

成人1日あたりの所要量は男性3.5〜4.0mg、女性3.0〜3.5mg、上限は10mgです。

納豆1パックや玄米御飯120のマンガン含有量は約1,1gです。    
2.2015(ながや べっくまん けいこ ミュンヘン在住)

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