2015年02月21日

◆中国富裕層は戦々恐々

宮崎 正弘
 

<平成27年(2015)2月20日(金曜日)弐通巻第4475号>

 〜HSBCスイス支店をジュネーブ検察が手入れした
    これから何がでてくるか。中国富裕層は戦々恐々〜


旧正月に日本へやって来て、高級炊飯器などの「爆買い」に熱狂する中国人観光客。免税店での買い物風景を、なんだか楽しそうに日本のメディアが伝えている。円安で大量にやってくる外国人観光客を手放しで喜んでいるのは一部業界でしかないのに。。。。

まして買い物をしているのは中国人富裕層でない、彼らは中産階級である。しかも買い物の目的は帰国後の「転売」である。

さてスイスにあるHSBC(香港上海銀行)の支店はプライベートバンク、顧客口座の秘密を秘匿してきたため世界の富裕層の隠し預金が集中した。「それがスイスの伝統的商習慣だった」(フランコ・モルラ同行CEO)

2001年9月11日以後、米国はスイスに最大の政治圧力をかけつづけた。「テロリストの資金洗浄に利用されているので、情報を公開せよ」と。ついにスイスは取引に応じた。3年ほどの猶予期間をおいてもらったので、その間にスイスの秘密口座からのカネはざっと世界のほかのタクスヘブンへ逃げた。

2007年、フランス当局にたれ込みがあった。HSBCスイス支店の元従業員だったヘルベ・フェルシアーニが秘密口座のリストを提供したのだ。

ルモンドは「国際調査ジャーナリスト会議」と共同で追跡調査を開始し、さらにはその多くのリストが「スイスリークス」に漏れた。

このネットから、どっと世界に流れ出た。そのなかには李鵬の娘、李小琳の名前もあった。日本人建築家の名前もあった。

2月18日、ジュネーブの検察はHSBCスイス支店を捜索した。容疑は「麻薬取引、マネーロンダリング、武器輸出入決済の疑いあり」。

2007年からのリストでは世界200ヶ国からおよそ10万人がスイスのプライベートバンクに合計で1000億ドルを秘匿していた。

これから何が飛び出してくるか? 中国の本当の富裕層は買い物どころではない筈だろう。
    
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