2015年02月22日

◆決してアメリカの礼賛者ではない

前田 正晶



私はアメリカ論を展開するが、決してアメリカの礼賛者ではない。

私が書くアメリカ論は屡々意図しなかったように解釈され、批判されるこ とがあるのは遺憾に思っている。それは「断言しないからだ」とのご指摘 があった。そこで、あらためて私の考え方を述べてみる。

私自身が解っていることは、私は英語で文章を書く際には英語の我が国に はない特徴である二進法的思考が自然に働くようになっていて、断言する 文章を書いています。だが、自国語になると「ここまで書けば解ってくれ るだろう。以心伝心はあるだろう」式な日本語の思考が基になる記述に なってしまうことが多いのです。

何処かで何かを怖れているのか、英語の場合のように断定や断言すること を避けてしまう傾向が出てくるのです。ここで敢えて弁解すれば、「英語 で話すか書く際には、頭の中のギアが英語に切り替わっているからで、日 本語になればギアがまた切り替わっているため」とでもなるでしょうか。 これは英語を学ぶ場合では非常に重要な点だと長年述べてきました、念の ため。

私はこれまでに「アメリカとは」、「アメリカ人とは」、「日米間の文化 と思考体系の違いとは」という話題を繰り返して紹介してきました。それ は、より多くの人に「アメリカは違う国だよ」と知って貰いたいので「相 違点を論じて来た」のであって、アメリカを殊更に礼賛することは滅多に ありませんでした。実際に敢えて褒めないことが狙いだったつもりです。

昨年の2月19日に開催された畏友篠宮良幸氏主宰の水曜会での自由討論の 中で「我が国が良い国だ」との議論が出ました。私はこの機会でも「外国 人の中で過ごしてきたために『愛国者』と言うか『外国人に負けてなる か』といった精神構造に自然になっていきました。

だが、そうだからと言って「俺はアメリカ礼賛者ではない。これまでに批 判はしても褒めたことは極めて稀だ」とまでは断言していなかったのは事 実でしょう。

以下は、先の自由討論の論点の中から抜粋したものです。

“私は我が国が長く続く天皇制の下に、国が順調に明治維新等を経てある べき姿の近代化の成長の経緯があって、今日の経済的発展と優れた均一の 教育水準を保っている世界的に見て優れた国民で構成されている国になっ たと思っています。これは中・韓は言うに及ばず、西欧諸国でも為し得て いない立派な成果だと信じています。”

“我が国ほど良い国はありません。何度か言いましたが、某商社の友人は 「海外出張から帰ってくる度毎に、こんな良い国はないと心から感じる」 と言っています。私の言うことも同じ。私自身もアメリカには何度行って も(50回以上出張したでしょうが)、「あー、また何もかも違う国にきて しまった」と気を引き締めていました。この感覚を知らない多くの有識者 か左巻きの連中が反日的非国民になっていると思うのですが。”

“その結果(成果?)で、私が確信する「日本ほど優れていて良い国はな い」に結びついていきます。だからこそ、ここ百人町・大久保界隈が代表 するかのようなアジア諸国とイスラム教圏内から合法・違法を問わず多く の後進国から流入する者が多いのです。

これは短期的には幾らかは誇りに思って良いことかも知れない事実であっ ても、確固たる規程や規制のない移民の導入は、何時かは国の根幹に悪影 響を及ぼすことになりかねいと危惧します。”

(話は変わりますが、曾野綾子さんの先頃の「差別」か「区別」に関する 主張は諸外国を見てこられたから出た意見であり、外国の実情を詳しく弁 えていない者の反論には疑問を感じざるを得ません。私は「無知の力」を 怖れる者の一人です。)

“我が国は中・韓のように紆余曲折というか安定した施政者が統治してこ なかった国で、国民が自国を信じていない国と同日に論じてはなりませ ん。また、アメリカのような多くの階層と階級で構成されているだけなら 兎も角、そもそも白人(WASP)の国だったところに異教徒と異文化の国か らの流入人口が増えては安定出来ません。その非白人からの支持に依存す る大統領が2期も在任すると、今日の如き全世界的な不安定な状況に立ち 至ってしまったと思うのです。”

私はアメリカの文化と思考体系等の我が国との明らかな相違点とその実情 を、普通のと言うかごく一般的な同胞より少しは余計に経験し知り得た者 だと自負しています。同時にその経験に基づいて、内側からアメリカのビ ジネスの世界を飽くまでも我が国と対比して批判するものであります。

私は誰もが承知しているだろうアメリカの我が国にはない優れた点を今更 採り上げて褒めるつもりはありません。故に、自分で学び得たアメリカの 長所を礼賛はしません。だが、アメリカが世界でも優れた良い国である事 を認めるに吝かではありません。でも、永住する気があるかと訊かれれ ば、断固「ノー」と言うでしょう。何分にも自動車の運転が出来ないから ですが、それだけが理由ではありません。

以上は昨年2月20日のブログに加筆し、さらに改定したもの。


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