2015年03月18日

◆日印が協力すべきことは

平井 修一


知人のお姉さんの作家・篠田節子氏のインタビューが載っていた。塚田紀史氏の「インドでは『日本の良識』は通じない」(東洋経済オンライン/2/15)から。


<古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を圧倒的筆力で描き出す。『インドクリスタル』(角川書店)を書いた作家の篠田節子氏に聞いた。

篠田 通訳はデリーのシーク教徒の人で、訪れたオリッサ州に入ると言葉が通じない。オリッサ州でも地域によりまた言葉が通じなくなる。名前の由来を聞きたいのに、同じ州のガイドでも言葉が通じなくてわからないことが多々あった。

──インドについては社会の描写も難しい。

篠田 カースト制度で分断された社会だ。オフィスで同じ釜の飯を食べようと誘っても拒否される。アウトカーストの人を実力があるからと班長にして、バラモン階級の人をその下で働かせたときにとんでもないことが起きた、ということも聞いた。そこは日本人には理解しがたい理由でいろんな壁ができている>(以上)

小生はインドへ行ったことはないが、神秘的というか、複雑な国のようである。将来は日印は軍事同盟化するだろうからインドは大事な国だ。外務省のサイトで調べてみた。

民族:インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族等言語:連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21

宗教:ヒンドゥー教徒80.5%、イスラム教徒13.4%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.9%、 仏教徒0.8%、ジャイナ教徒0.4%(2001年国勢調査)

識字率:73.0%(2011年国勢調査)

政治:2014年4月から5月に行われた第16回下院議員総選挙では、インド人民党(BJP)が単独過半数を超えて大勝し、インド人民党(BJP)政権(ナレンドラ・モディ首相)が発足

今年1/17に「第8回日印外相間戦略対話」が開催された。岸田外相のスピーチから。

<太平洋とインド洋は,自由の海,繁栄の海として,ダイナミックに結合しつつあり,地域諸国はめざましい発展を遂げています。

一方で,この地域が安全保障上の脆弱性を抱えることも事実です。インド太平洋地域の平和と繁栄が,日印両国のみならず世界にとっても重要なものとなっている。

そのような中,日本とインドの特別なパートナーシップがインド太平洋地域においてどの様な役割を果たすべきなのかについて,私の考えをお話ししたいと思います。

日本は,今後とも国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の旗のもと,インド太平洋地域はもとより,世界の平和と安定のため,一層貢献していきます。

たとえば,今年6月20日に東京で,「アジアの平和構築と国民和解,民主化に関するハイレベル・セミナー」を開催し,アジアにおける平和構築の経験と教訓を共有し,それを世界に発信する考えです。

そして,更に,日印の特別なパートナーシップの下で,インド太平洋地域の新時代を築くために貢献していきたいと考えています。

インド洋から南シナ海を経て太平洋に至るこの地域は海によって繋がれた地域です。共に海洋国家であるインドと日本は,シーレーンの安全に死活的利益を託す国です。

国際法に基づいた主張,主張を通すために「力」を用いない,紛争の平和的解決,という安倍総理が提唱した「海における法の支配の三原則」が徹底されることが,この地域の平和と安定の基盤となることは論をまちません。

日本とインドは,防衛当局間の共同海上訓練,海上保安当局間の対話や連携訓練の実施など,海上安全保障分野での協力を積み重ねてきています。

今後,救難飛行艇US−2を含む防衛装備協力や印米マラバール海上訓練への日本の継続的参加など更なる協力強化を進めていくことが重要です。

さらには,ASEAN地域フォーラム(ARF)や東アジアサミット(EAS)などのマルチの枠組みにおける日印協力もますます重要になってくるでしょう。

日印の特別なパートナーシップの下,「開かれ安定した海洋」を守るという私たちに課せられた重責を,より積極的に担っていこうではありませんか。

インド太平洋地域の平和と繁栄は,21世紀の世界の平和と繁栄に大きく貢献するものです。モディ首相が訪日時に述べられたように,日印関係は21世紀のアジアの方向性を決定付ける特別なパートナー関係なのです。

世界で最も可能性を秘める二国間関係を有する日本とインドで,インド太平洋を繋ぐ3本の架け橋を更に強化し,この地域の潜在性を大いに開花させ,地域全体ひいては世界の平和と発展を共に牽引していこうではありませんか。

日印が共に努力すれば,必ずやこの世界に前向きな変化をもたらすことができるでしょう>

日印さらにはアセアン、豪州にとって最大の敵は中共だ。中共からすればこれらの国は敵である。中共はこれらの国を軍事的に包囲するために「真珠の首飾り」作戦を進めてきたが、最大の真珠であったスリランカが政権交代で中共べったりを止めてしまった。

習近平はさぞやがっかりしたろうが、権力の最大の岩盤は軍隊=武力だから春節を前に軍に「いつまでも党の指揮に従い、党の命令を実行しなければならない」と発破をかけた。

<【新華社西安2月18日】春節が間もなく訪れるにあたり、習近平主席は16日に駐西安部隊を視察し、将兵を見舞い、党中央、中央軍事委員会を代表して人民解放軍全軍の指揮官と戦闘員、武装警察の将兵全員、民兵予備役全員に新春の祝福を送った。

習近平主席は次のように強調した。

国防と軍隊の建設目標を既に明確にしたが、着実に実行するには指導幹部という「カギの少数」を掴むことが肝心だ。

指導幹部は使命感を強化し、「三厳三実」(「三厳」は、厳しく身を修め、厳しく権力を使い、厳しく自分を律すること。「三実」は、切実に事を計画し、切実に起業し、切実に身を持すること)の要求を実行に移し、強大な軍隊の目標実現において模範的かつ率先的な役割を果たさねばならない。

理想信念を率先的に堅守し、軍隊に対する党の絶対の指導権を揺るぎなく堅持し、党の刷新した理論を深く勉強し、延安精神などの優良な伝統を発揚し、政治的な紀律と政治的な規則を厳守し、いつまでも党の指揮に従い、党の命令を実行しなければならない>

「俺の言うことを聞け」というわけだが、利権を取り上げられた幹部にとって習は敵である。面従腹背で、いざという時に「敵は中南海にあり」となるかもしれない。(2015/3/14)
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