2015年03月20日

◆火の消えたマカオの賭場

宮崎 正弘 


<平成27年(2015)3月19日(木曜日)通巻第4492号>  

 〜マカオからの最新情報は凶報。熱銭が去って、火が消えた賭場
  売り上げ激減、旧正月の売り上げは49%もダウン〜

マカオが本場ラスベガスの売り上げを超えたのは2005年頃だったが、マカオの歳入は2013年の452億ドルと空前の新記録、もちろん本場ラスベガスの2倍以上である。
 
舞台は暗転した。昨夏以来、マカオの賭場は暗黒なムードに覆われている。ギャング等の犯罪の所為ではなく、肝腎の中国大陸からの客が激減したのだ。

昨年12月、マカオ返還15周年の式典のため習近平がマカオ入りした。しかし賭場ビジネスの激減傾向に歯止めはかからず、旧正月にどっと繰り出してくるはずのギャンブラーは激減していた。

9ケ月連続の売り上げ減を示した。

業界は減少傾向の原因がヴィザの規制強化とホテルの全面禁煙が逆効果になったと最初分析していたが、そうしたレベルの話ではなかった。

原因はいうまでのないが習近平の「反腐敗キャンペーン」が台風のようにマカオ市場を襲ったからである。

24時間営業の賭場を兼ねたカジノホテルは30軒、新開発のコタイ島にはカジノも併設した豪華リゾートホテルが営業を始めたうえ、まだ建設中の豪華ホテルもあるが、目算が根底から狂った。

金持ちがマカオにやってきて巨額をバカラやルーレットにかける。大口の客には特別室がある。世界の美女がロビィに屯し、儲けた客を狙うが、負けた客は身につけた時計やハンドバック、アクセサリーを近くの質屋にもっていく。

風俗産業も盛業で、怪しげなマッサージ、豪華ホテルに陣取る高級売春婦にくわえてソープランド、客は香港より中国大陸である。

高級幹部の手口は合法の賄賂を受け取る抜け穴としての利用で、収賄側が巨額をまけ、党幹部が勝つ。勝った人は正規の受け取りをホテルから発行してもらえる。即ち合法的な賄賂を受け取る場でもあった。


 ▼ラスベガスからマカオに進出した御三家も困り果てた

マカオに進出したのはラスベガスの本家御三家(ウィンズ、サンズ、MGM)、これにマカオのボス=スタンレー・ホーの経営するリスボア・ホテルと、香港系のギャラクシー(ここにはスタンレー・ホー一族の骨肉の争いで、娘たちも加わっている)。

向こう3年間にも、あと12、000部屋が増設され、このために合計200億ドルがマカオに投下されることになっている。

2013年の新記録をもとに将来を楽天的に予測した結果である。

ラスベガス御三家はあまりの景気の良さにコタイ島に豪華リゾートホテルの建設に踏み切り、ウィンズは40億ドルを投じて1700部屋。MGMも29億ドルと投下して豪華ホテルを建設中である。

そして当ては完全に外れた。

ゴーストタウンが中国各地に出現したように、マカオはゴースト・ギャンブラー・シティ化する懼れが高まった。
       
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